注目選手 バスケットボール女子(1) チームを背負うエースの現在地 【大分県】
2025/02/22
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初めての公式戦を経て、新チームの土台は固まりつつある。チームをつくる上で核となるエースの存在は大きい。今回はバスケットボール女子・県高校新人大会でベスト4チームのエースの現在地をチェックした。
爆発力と冷静さを兼ね備えた絶対的エース
緒方愛実(大分2年)
得点力5 アシスト力4 リバウンド力4 ディフェンス力3 経験5 ポテンシャル4 *各5点満点
1月の県高校新人大会で、1年間遠ざかっていた優勝を勝ち取った。決勝では第1クオーターだけで19得点を挙げ、試合の流れを一気に引き寄せた。その圧倒的な得点力こそ、緒方の最大の武器である。力強いドライブ、正確なシュート、多彩なフィニッシュパターンを持ち、相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)する。井場田卓監督は「1対1に強く、体が強い。得点のバリエーションが多く、チームの絶対的エース」と高く評価する。
高校1年時から試合に出場して経験を積み重ねてきた緒方は、新チームではポイントガードとしての役割も担うようになった。コート全体を見渡しながらゲームをコントロールし、アシストを意識することで、より完成度の高いプレーヤーへと進化した。「試合の状況を読んで、自分が得点するのか、味方を生かすのか、その場の判断ができるようになった」と本人も手応えを感じている。
キャプテンになってからは、リーダーとしての意識も強まった。「練習でも試合でも気づいたことは積極的に伝える。お互いを理解し合うことで、より強いチームになる」と語るように、声をかけ合いながらチームの一体感を高めている。
「自分の仕事はチームを勝利に導くこと。勝つために最善のプレーをしたい」。緒方の視線の先には、さらなる高みがある。