丸谷拓也 忠実、堅実なバランサーはチームに欠かせない
2018/11/09
- 大分トリニータ
GKを加えた最終ラインからパスを丁寧につなぎ、11人が攻守にわたって最良のポジションを取り続け、位置的優位、数的優位を獲得する。粘り強くバランスを保って戦うのが片野坂流。中盤のキープレーヤー丸谷は、ボール奪取に優れ、ボール保持者をシンプルにサポートする。片野坂知宏監督が求めるボランチ像にピタリと当てはまる選手である。ここまで37試合に出場しており、「忠実に堅実にプレーしてくれる」と片野坂監督の絶大な信頼を得ている。
大詰めを迎えたリーグ戦。2012年にJ1昇格を手にした時を思い出す。「あの時、リーグ途中に加入して、チームから求められることを精一杯していただけ。今はカタさん(片野坂監督)のサッカーを、みんながやりやすいようにプレーしている。個人的には楽しくサッカーをしたい。そのために勝つことは必要」
派手さはないが堅実。味方のために動き、パスを供給し、バランスを保つ。守備においては危険の芽を察知し、未然に摘み取る。創造性よりも役割に忠実で、味方をサポートする地味な仕事が優先される。今季の片野坂サッカーの実現に欠かせないのが丸谷だ。残り2試合、「相手に対し自分たちがどうするかではなく、自分たちのサッカーを貫くこと」を念頭に置き、ピッチに立つ。
優勝争いは佳境を迎えたが気負いはない
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(柚野真也)