トリニータの歴史を彩った選手たちの今① 高松大樹(大分市議会議員)

2020/04/04
  • 大分トリニータ

三位一体がトリニータの形

 

Q:J1からJ3まで全てのカテゴリーを経験して感じたことは?

 やはりトリニータはJ1にいるべきです。メディアの取り上げられ方が全然違う。選手にとってもステータスだし、待遇もいい。僕は練習場を転々とし、クラブハウスもなかった時代を経験し、クラブの成長を見てきたからこそ、今の状況は最高だと思います。J2、J3に降格したときに年俸は落ちたけど環境はあまり変わらなかった。それはクラブが土台を築きあげたからこそだと思います。現役の選手に、これまでのクラブの苦しかった歴史を背負わせる必要はないですが、行政、企業、県民、サポーターが三位一体でチームを支えてくれている歴史を知って戦うことは大事だと思います。J1からJ3まで行き来し、停滞や挫折、降格した黒歴史もトリニータを語るうえで重要なのかと思います。

 

Q:現役を離れて3年経ちましたが、現在のトリニータをどのように見ていますか?

 解説の仕事もしているので客観的に見ることができています。戦術的なことを言えば、片野坂(知宏)監督のサッカーが浸透していると思います。自分たちが主導権を握って試合をする戦い方は見ていて面白いし、個人の力でなく組織で戦うのはトリニータらしいと思います。今はコロナウイルスの影響でリーグ再開のめどが立たず、選手はコンディションづくりが大変だと思います。それでも再開を楽しみに待っているファン、サポーターがいるので、元気な姿を発信してほしいです。

 

Q:高松さんが引退して以降、チームの顔となる選手、ミスタートリニータの継承者が出ていません。

 それは周りの方が決めることなので僕が何か言うことはない。ただ、地方だからこそチームの顔となる選手がいた方が盛り上がるし、分かりやすいとは思います。チームのために戦い、結果も残す。そんな選手が出てきてほしい。特に大分出身者やユース出身者は頑張らないと。トモキ(岩田智輝)には、その素質があるので期待しています。延期になり年齢制限などの問題はありますが、オリンピックに出場して、日本代表に定着してほしい。僕はアテネオリンピックに出場して、サッカー観がガラリと変わった。世界で戦うことを意識するようになったし、向上心の高い選手とプレーすることでサッカーがうまくなりたいと強く思うようになりました。

 

日本代表でも活躍した

 

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