トリニータ 攻撃の軸となる前線への大いなる期待
2020/01/23
- 大分トリニータ
連日の2部練習で疲労が抜けきれず動きは重かったが、野村は「チームとしてのやり方は(前所属の)徳島と似ている。決まり事を意識するあまり効果的なパス回しができなかったが、前線の3人で崩せる場面はあった。自分は周りに合わせるプレーができるので、味方のクセや特徴をつかんで自分のアイデアをミックスしたい」と手応えを感じたようだ。
片野坂知宏監督は、「選手はイメージを持ってプレーしている。思っていた以上に体が動いていたし、戦術の浸透は早いと思う」と、まずは自らの哲学である攻撃的サッカーを落とし込む。テクニックがあり、イマジネーションあふれる選手は指揮官の好むところ。「(攻撃の)バリエーションを増やせる選手が増えた」と話す。
前線に比べて層の薄い最終ラインだが、DF鈴木義宜、DF岩田智輝、DF三竿雄斗の不動の3人が安定感あるプレーを見せ、彼らを軸に新加入選手を組み合わせながら底上げを図っている。現時点では攻守共に片野坂監督の目指すサッカーを知る既存組に一日の長があるが、片野坂監督は「ウチのプレースタイルに合う選手をクラブと話し合って獲得したので問題ない」と新戦力の突き上げを楽しみにしている様子。25日から始まる鹿児島でのトレーニングキャンプまでに下地づくりをして、試合を重ねながら戦術を深堀りしていく。
2年連続キャプテンを務める鈴木義宜
(柚野真也)