トリニータ 新シーズン始動、得点力アップで6位目指す

2020/01/15
  • 大分トリニータ

 大分トリニータの新シーズンがはじまった。新体制発表の場で今季の目標を「勝点55、総得点50、総失点35で6位を狙う」と明言した片野坂知宏監督。勝点の上乗せは簡単でないが、昨季35の得点から15加えればAクラス入り(6位以内)は実現可能と目論む。チームを率いて5年目。戦い方に大きな変化を加えるつもりはないが、GKを含めた後方からのビルドアップで攻撃を組み立て、相手を変化させて隙を突くスタイルをバージョンアップする。

 

 11日の初練習から3日間は軽めの調整となったが、オフを挟み今日からは午前と午後の2部練習に切り替える。片野坂監督は「選手のコンディションにバラつきがあるので、過負荷にならないように体をつくる段階。(1月)24日からのトレーニングキャンプまでに戦術を落とし込み、段階を踏んでベースをつくり、掘り下げ、オプションを増やしたい」と話す。

 

 狭いピッチを使ったボール回しでは、「バランスを考えたポジションを取れ!」「奥行きを見て!」と片野坂監督の声が響く。ごくノーマルな、これといって注目すべきフレーズではない。しかし、新たに加わった11人の選手にとって、大分の戦術を知る上でこれらの言葉が重要な意味を持つ。大分のコンセプトの一つである「ボールを握る」ことを徹底する意味合いが含まれている。新加入の知念慶は、「予想以上に全員の技術が高かった。ボール回しのレベルは(前所属の)川崎と差がない。片野坂監督のサッカーを理解すれば、自分自身の成長につながる」と意欲的だ。

 

選手の動きを見極める片野坂知宏監督

 

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