高校バスケそれぞれの現在地② 大分舞鶴(男子) 新スタイルで王者奪還

2019/02/15
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 長身センターの留学生を擁する別府溝部学園は、高さと勢いを武器に勝ち上がってきた新興勢力。「留学生対策は意識してやってきた。今年のチームは高さがないが、それをカバーできるだけの能力は持っている」と、池田剛監督は選手たちの技術の高さを評価する。特に今大会では池田優、加藤大智(ともに2年)から展開されるオフェンスシステムが見事に決まり、得点に結びつく場面が多かった。左右に大きく展開するパス回しで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)するなど、これまでの舞鶴スタイルでもあった“個の力”を集結したプレーとは違ったチームとしての強さも見せつけた。これは就任2年目となる池田監督のスタイルが徐々に確立されてきた証であろう。さらにシュート成功率も高く、サイドからの3点シュートなど難しい位置からの得点もきれいに決まった。これまでの“全員バスケ”を踏襲しつつ、チャンスがあればどこからでも狙う新スタイルも浸透している。

 

 年末年始には強化遠征を重ね、県外の強豪校との試合で自信をつけてきた。また、チーム戦術を落とし込み、試合中の具体的な場面を想定しながらの細かい練習も重ねた。「6、7割はシステム練習を重ねてきた。残りは個々の能力でそれぞれが力を発揮してくれた結果」と池田監督は試合後にほっとした表情で選手たちを称えた。これまでと一味違ったカラーを確立しつつ、新チームとしてますます磨きのかかった舞鶴スタイルで、大分の高校バスケをけん引し、盛り上げてくれることを期待したい。

 

試合をコントロールする加藤大智

 

高校バスケそれぞれの現在地

中津北(女子)「発展途上、攻めるスタイルを確立したい」

 

(黒木ゆか)

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