
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
サッカー男子注目校&注目選手紹介⑦大分鶴崎高校
県高校新人大会 2回戦敗退
OFAリーグ2部 2位
全国高校選手権大会県予選 ベスト8
県高校総体 ベスト8
サッカーにおいて基本である「蹴る、止める、運ぶ」の技術を瞬時に正確にプレーすることを徹底する。これが“鶴高”の不変のスタイルだ。新チームになってからも基本を追求。飛び抜けた選手がいないからこそ、全員で崩しのイメージを共有し、「一人一人の(パスを)つなぐ意識が強くなった」と本多陽翔(3年)は明かす。
OFAリーグ2部で2位となり今年度から1部へ昇格した。初戦の柳ケ浦との試合で0-5と大敗したが、点差以上の実力差を感じることはなかった。首藤謙二監督は「パスの精度が上がれば面白くなる。勝ち試合を増やして自信をつければ勢いに乗れる」と手応えを感じずにはいられなかった。
他校の監督にとって大分鶴崎の存在は気になるようだ。「シードに入らないが常に上位を苦しめる存在」(友成義朗監督・大分工業)、「ボールをつなぎ、いいサッカーをする。着実に力をつけているし侮れない」(島畑欣史監督・大分上野丘)。
周囲の評価は高いが、監督も選手も冷静だ。「県総体の目標はもちろん優勝だが、目の前の試合に集中するだけ」と首藤監督が話せば、「やるべきことをサボらず、どれだけ精度を高めてプレーできるかに集中したい」(本多)と選手におごりはない。相手に合わせて枝葉に若干の修正を加える必要はあるが、根幹を変える必要はない。その根幹部分であるサッカーの基本を試合開始直後から発揮できるかが鍵を握っている。番狂わせの目玉となりそうだ。
県総体では番狂わせを起こしそうな大分鶴崎
MF本多陽翔(3年)
166cm、57kg、大在中学校出身(前所属チームはブルーウイングFC)
「蹴る、止める、運ぶ」を高い照準でできる選手だが、味方のために惜しみなくピッチを走り、その存在は欠かせない。豊富な運動量と俊敏性を兼ね備え、中盤の汗かき役に徹する選手がいるチームは強い。本多はチームについて、「うまい選手はいないが、みんなで頑張れるのが強み」と話し、「自分もその中の一人に過ぎない」と認識している。あくまでもチームのために、勝利のためにプレーすることを優先する。「僕がスペースに抜ければ、他の選手が僕のいたスペースを使える。そうやって連動できれば崩していける」。
県総体が終われば部活を引退するつもりだ。「(部活を)続ける同級生や下級生のために、全国選手権につながるような試合をしたい。自分のできることを精一杯する。体力を残すような試合はしたくない」と最後の最後まで走り抜く覚悟だ。
県高校総体直前特集
サッカー男子 ①タレントぞろいの大分が優勝候補筆頭
(柚野真也)
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