
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
県内で活躍する亥年生まれのアスリートが、今年1年の抱負などを語る年男・年女インタビュー。第5回は大分三好ヴァイセアドラーの林一寿。入団3年目のミドルブロッカーは出場時間を延ばし、存在感を漂わせている。
Q:今季からトップリーグ(Vリーグ男子1部)に参戦していますが、チームの現状と、個人としての収穫と課題があれば教えてください。
昨季は(2部に当たる)チャレンジリーグでの戦いだったので勝って当たり前という感じがありました。今季は対戦相手がほとんど格上。チャレンジャーとして挑んでいます。全チームと2回対戦して、今は3勝(15敗、25日現在)。これまで接戦にどれだけ持ち込めるかを考えていましたが、今は勝たなければ満足できない雰囲気がチームにあります。今週末から3レグ(3巡目)が始まりますが、僕らが主導権を握って試合を進めたいです。
個人としては、序盤戦は試合に出ることが少なかったですが、2巡目からはワンポイントブロッカーとしての役割も与えられています。出場機会が増えたことで、試合の流れを読み、アンテナを張って常に試合に出られる準備をするようになりました。タイムアウトのアップや点差、ローテーションを見て、そろそろ出番が来ると分かるとギアを入れています。
Q:1巡目は対戦相手との力の差は大きかったですが、現在は対等に戦えていますよね。
1巡目は勝てない時期が続きましたが全く焦りはなかったです。なぜなら僕たちは失うものもない。格上相手に噛みついてやろうという感じが強く、イケイケでした。2巡目は自分たちで試合をコントロールできる場面も多くなり、勝っても負けてもおかしくない試合が増えたと思います。ただ、そこで勝ちきれないのが今の課題。追いつけそうで追いつけない。その差が小さいようで大きいですね。
今季3年目のミドルブロッカー林一寿
Q:その差を埋めるために、今後必要なことは?
経験ですかね。どこと対戦しても高さ、パワーで上回れることは多いのですが、それ以上にセット終盤に畳み掛けるプレーのうまいチームが多い。バレーには20点以降の戦い方があって、相手の方が分かっている。プレッシャーのかかった場面で経験の差が出ます。強いチームは判断の部分やギアの上げ方、この1点を取らなければいけないという場面で意思統一がされています。バレーは流れのスポーツ。この1点は取らなければいけない、与えてはいけないという場面が必ずある。そこで一気に5、6点差つけられて「あれっ」となる。畳み掛ける攻撃を身に付けなければいけないと痛感しています。
Q:今年で24歳、バレーボール選手として置かれている状況は?
最近のバレー界では若い年代でも求められることが増えていると感じています。少し前までは新人2、3年目はフレッシュな感じで、チームを盛り上げる役割でした。今は戦力としてプレーでチームの勝利に貢献することはもちろんですが、コート外での振る舞いをしっかりしなければいけない。三好でも僕の1歳上の高山(伸悟)さんがキャプテンをして、チームの顔となっています。僕もチームを引っ張る自覚を持たないといけないと思います。もっとセッターや他の選手に自分から要求することでチームの士気が上がるし、プレーの幅も広がると、監督からは言われています。
Q:林選手は穏やかなアスリートですよね。
よく言われます。基本的に争うことが嫌いなんです。そこはアスリートとして直さないといけないと思っているので、今年は殻を破りたい。ファンの方にも認知されてきたし、トップリーグとなり注目度が上がった。大分三好というチームをアピールするためにも、個人が輝かなければならない。個性を出していければと思います。
Q:今年手に入れたいものは?
余裕。プレー中はいっぱいいっぱいになるし、先輩に何か言われるとしょぼんとなってしまう。風格というか、安心感を与えられるような存在になりたいです。
今年の目標は自分の殻を破ること
年男・年女インタビュー
(柚野真也)
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