夏の主役たち2026 バスケットボール男子 天性の感覚で全国へ挑む桃宇航大(柳ケ浦2年) 【大分県】
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2年連続の国民スポーツ大会(国スポ)出場を目指すバスケットボール少年女子の県代表が、21日から始まる九州ブロック大会に挑む。16歳以下で構成される今年のチームは、全国高校総体に出場した明豊から5人、大分から5人、藤蔭、中津南から各1人の計12人。昨年の国スポを経験した早生まれの2年生、キャプテン竹下希遥(大分)と北村実々(明豊)、昨年は中学生ながら県代表入りした前田さくら(大分1年)が軸となる。
杉山真裕実監督(明豊)が選考で重視したのは、学校の実績やサイズだけではない。「最後まで諦めずに頑張れること。攻めることができること。そして得点力」。結果的に170センチを超える選手が複数そろい、昨年よりサイズのあるチームになったが、杉山監督が求めるのは高さに頼るバスケットではない。
目指すのは守備から一気に攻撃へ転じるトランジションを軸にしたスタイルだ。守備はゾーンとマンツーマンを使い分け、ボールを奪えば素早く前へ出る。攻撃にはいくつかの決め事を設けるが、細かな型にはめ込むつもりはない。「個の力を気分よく出させて、それを組織につなげたい」と杉山監督は話す。

選抜チームの難しさは異なるスタイルを一つに束ねることにある。明豊、大分をはじめ、普段はライバルとして競い合う選手たちが同じコートに立つ。普段は別々の高校でプレーする選手たちの距離を縮めるため、練習ではあえて他校の選手と組ませ、遠征の部屋割りも学校が偏らないようにした。交流する機会を増やしたことで自然と会話も生まれ、昨年より早くチームとしてまとまりつつある。
竹下も「去年はまとまるまで時間がかかったけど、今年はみんな仲がいいのでまとまりがいい」と感じている。キャプテンとして声を掛ければ、仲間は聞くだけでなくプレーに移してくれる。「一人一人の強みを生かしたい」。その言葉は杉山監督が描くチーム像とも重なる。
竹下自身はフィジカルの強さを武器に、インサイドで体を張るだけでなく、外からも積極的に攻める。勝つために重視するのは「ベンチの雰囲気とリバウンド」。パスカットや好プレーが生まれれば、コートだけでなくベンチも一気に沸く。その熱を試合の流れにつなげたい。

12人の中には新しい環境で自分の可能性を広げようとする選手もいる。中津南から唯一選ばれた末延亜実(1年)は、県代表入りに「びっくりした」と素直に驚いた。周囲には全国を経験した選手が並ぶが萎縮するつもりはない。「みんながやらないようなプレーをしたい」。武器である鋭いドライブで仕掛け、得点を狙う。
末延にとって県代表は挑戦の場であると同時に、成長を持ち帰る場所でもある。目標は中津南でウインターカップ県予選ベスト4。そして「自分が30点取る」と言い切る。強豪校の選手と過ごす時間は、その大きな目標へ向かう刺激になる。
チームの課題は立ち上がりだ。愛媛遠征では試合を重ねる中で調子を上げた一方、序盤から自分たちのリズムをつくれない場面があった。杉山監督は「最初から流れをつくれるかが大事」と話す。守備で仕掛け、得点源がシュートを決め、ベンチも含めて勢いに乗る。それが大分の勝ち筋となる。
九州ブロック大会では宮崎、熊本との戦いが待つ。狙うのは2勝、そして1位通過だ。誰か一人の力で勝つチームではない。「全員が主力になれる」と杉山監督は言う。12人それぞれの個性を消すのではなく、思い切り表現させる。その個がかみ合った時、大分は一つの強いチームになる。 (柚野真也)
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