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県高校総体直前特集 サッカー男子① タレントぞろいの大分が優勝候補筆頭

県高校総体直前特集 サッカー男子① タレントぞろいの大分が優勝候補筆頭

サッカー男子注目校&注目選手紹介①大分高校

 

 今年も県内の高校部活生にとって最大の大会となる高校総体まで1カ月余り。そして、5月31日に行われる総合開会式に先駆けて、男子サッカーの初戦は早くも5月18日にキックオフを告げる。

 全国高校総体(インターハイ)への出場権を懸けた戦いに挑む約40校から、トーナメントが終盤を迎える頃には新たなスターが現れるかもしれない。

 興味の尽きないこのトーナメントを徹底的に楽しむべく、大会直前企画として注目校と注目選手をお届けする。

 

大分高校 昨年度の実績

 

県高校新人大会 優勝

OFAリーグ1部 2位

全国高校選手権大会県予選 優勝

県高校総体 優勝

 

 優勝候補筆頭は大分。昨年度はインターハイに続き、全国高校選手権大会に出場し、新チームになってからは2月の県新人大会でも優勝した。どのポジションの選手も技術が高く、チームの屋台骨を支える選手が2度の全国大会を経験していることは大きな財産だ。

 

 中盤を構成する重見柾斗、菊地孔明、永松恭聖の3年生は自在にポジションを変え、大分の攻撃を引っ張る。互いのパス交換で崩すこともできれば、単独で突破することもでき、攻撃のアイデアは豊富だ。誰か一人抑え込んだとしても勢いを止めることはできないし、誰かが不調であっても補えるため対戦校にとっては厄介な存在となる。

 

 華やかな攻撃に注目が集まるが、今年度のチームも堅守を誇る。キャプテンのDF佐藤芳紀(3年)が守備を統率し、安定感を支える。小野正和監督はトーナメント戦の戦い方を心得ており、「勝ち上がるためには失点を抑えなければいけない」と守備の構築を最優先してきた。まずは自陣でブロックを作り、複数の選手が挟み込み、ボールを奪う戦術を浸透させた。県新人戦、九州新人大会後に、全国の強豪校と練習試合を重ね、実践形式の場である程度の手応えは得た。

 

 ただ、強者の立場となる県総体では対戦相手が引いて守ることが想定される。専守の相手に焦らずに戦えるかがポイントとなりそうだ。「攻め疲れたところでカウンターやセットプレーの対策が必要。先制を許すとさらに守りを固めてくると思うので、常に自分たちがリードした展開にしたい」と小野監督。リスク管理を徹底し、柔軟かつ的確な選手起用で2年連続12回目の優勝を目指す。

 

県総体に向け、上々の仕上がり

 

イチ押しプレーヤー

 

MF重見柾斗(3年)

175cm、65kg、大分中学校出身

 

 大分の誇る中盤の核となるプレーメーカーは、攻守で存在感を発揮する。視野の広さに裏打ちされた展開力やくさびのパスは得点に直結する。1つ上の学年のチームから主力として試合に出場し、インターハイ、全国選手権を経験した。全国の強豪校と対戦し、相手の攻撃の芽を摘む守備の意識が強くなり、ワンランク上の境地に達しつつある。「全国大会で上位を目指したい」と向上心は高く、さらなるレベルアップを目指す。

 

 腰の故障で県総体でのベストパフォーマンスが見られるかは微妙であるが、「チームの雰囲気を盛り上げるのは俺しかできない」とムードメーカーとしてチームを支える。やんちゃで個性派ぞろいのチームの中でも、ひときわ目立つ重見の県総体での目標は「一番輝く!」ことだ。優勝はもちろんだが、「最高のプレーで圧倒的な強さを示したい」とキラキラとした笑顔で語った。

 

 

県高校総体直前特集

サッカー男子 ②撃ち合い上等、大分工業が攻撃サッカー貫く

       ③気持ちを新たに再々出発した柳ケ浦

       ④大分上野丘 ラストピースは3年生の底力

       ⑤鶴崎工業 堅守速攻で番狂わせ起こす

       ⑥3学年の融合を図り、王座奪還を狙う大分西

       ⑦大分鶴崎 ダークホースになるために基本を追求

       ⑧目指すスタイルが明確、前評判の高い中津東

(柚野真也)

大会結果