
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
3年生が卒業し、新1年生が入部するまでの間に基礎力向上に励む大分商業高校吹奏楽部の面々。管楽器、打楽器、弦楽器のパートに分かれ、音作りの土台を固める。顧問の上野浩一教諭は「新入生が入れば100人を超える大所帯となり、マーチングの練習もしなければいけない。それまでに上級生がしっかり音を出せるようになっていれば、スムーズに新体制に移行できる」と話す。
年末の定期公演が終わり、代替わりした後もいくつかのコンクールに出場。春先にかけて基礎練習を繰り返し、部長をはじめ、各パートの責任者が集まる幹部会議で部の方向性を決める。梅山実琴部長(2年)は、「自主的に活動でき、明るく楽しい雰囲気をつくりたい」と意気込む。
春先は基礎練習を繰り返す時期
幹部会議では活発な意見が飛び交い、新年度に向けての目標設定や練習内容などを話し合った。昨年は県吹奏楽コンクールで金賞、全国高校総合文化祭のパレード部門とマーチングバンド部門に出場し、高い評価を受けた。マーチングバンド全国大会九州予選では金賞を受賞し、本大会では銀賞に輝いた。今年は全ての大会で「前年を上回ること」が目標となる。
上野教諭は「新3年生はコロナ禍で行事が削られ、人前で演奏する機会が少なかった学年。手探りが続いているようだが、自分たちのカラーを確立してほしい」と見守る。梅山は「練習の雰囲気が音やパフォーマンスに表れるので、日頃から質の高い練習を目指したい」と話し、副部長の三春綾彪(2年)は、「学年を超えた仲の良さを出し、昨年の全国大会の経験を下級生に伝えながらまとまれば、いい結果につながると思う」と一枚岩になることを目指す。
吹奏楽部をまとめる幹部
(柚野真也)
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