冬の高校スポーツ全国大会 壮行会で示す全国への覚悟 【大分県】
弓道
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大分県高校総体 弓道
6月1日 大洲総合運動公園弓道場
男子団体
①国東 6勝
②鶴崎工業 3勝3敗
③杵築 3勝3敗
ピンと背筋を伸ばした5人が一列になり、すり足でゆっくり射場に入る。張り詰めた緊張感の中、28㍍先の的に狙いを定め、順番に弓を引く。上位7校による弓道男子団体の決勝リーグ。6戦全勝した国東は立ち居振る舞いも美しかった。昨秋の県高校新人大会、全国高校選抜大会県予選に続く栄冠を手にした。
団体は各校5人による「4矢1立」の計20射で競った。台風の影響で終盤、やや風が強くなる中、国東は6試合の総的中数「79」で12年ぶり3回目の優勝を飾った。それでも選手たちは射場を出ると、目標とした的中割合の8割に届かなかった悔しさで、厳しい表情を浮かべた。「勝ち続けるチーム」という高みを目指すがゆえの試練だろう。
梶原寛章監督は静かに話す。「全国レベルでは的中数が9割を超える高校がある中、今のチームは6割から7割ほどに留まっている。ここからプラス3本(1人当たりの的中数)をどう伸ばしていくのかが課題になる」。

高校から弓道を始め、急速に力を付けた選手ばかりだ。キャプテンの森蒼生(3年)を中心に「外さないチーム」というテーマを設定し、選手自ら課題を見つけて練習に励んでいる。梶原監督は「すべての振る舞いで一流になれ」という方針を掲げ、入退場の仕方や返事など武道にとって重要な礼節を重んじる姿勢を徹底させている。
技術力と精神力だけではない。練習後には飲食店に出向き、「食トレ」にも取り組んでいる。「たくさん食べ切れなければ勝てない」という考えから、きちんと食事をすることを習慣化させている。会話を通じて互いを理解し、結束力を強めることにもつながっているという。

1番目に弓を引く「大前(おおまえ)」の森は「優勝できたのはチームのコミュニケーションと、絶対に優勝するという強い意志があったからだと思う。全国高校総体に向け、キャプテンとしてチームを引っ張れるような的中を出したい」と表情を引き締めた。チームの勝敗を決める「落ち」(5番目)の門口優真(3年)は「全国高校総体は優勝を狙う」と矢筋をきっちりと放つ覚悟だ。
全国高校総体という「的」に狙いを定め、己の心と向き合う。ここからの過程を大切にして、国東弓道部の新たな歴史を刻んでいく。 (坂本陽子)
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