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県高校総体前特集 バレーボール男子(4) 竹田 拾ってつなぎ4強の先へ 【大分県】

県高校総体前特集 バレーボール男子(4) 竹田 拾ってつなぎ4強の先へ 【大分県】

 県高校総体のバレーボールは30日から3日間の熱戦が繰り広げられる。男子は、この1年で勢力図が大きく動いた。県内主要大会を制してきた大分南が一歩リードする一方、大分工業、鶴崎工業も確かな成長を示し、王座奪還へ闘志を燃やす。そして躍進著しい竹田も、上位進出を狙う存在へと変貌した。総体シード4校の現在地と、それぞれが描く頂点へのシナリオに迫る。

 県高校新人大会で4強入りを果たした竹田が、県内男子バレーボール界に確かな存在感を示している。別府鶴見丘を破ってつかんだ九州大会出場。その快進撃は、選手たちに自信を与えただけでなく、「勢いのあるチーム」として周囲から警戒される存在へと変えた。

 だが、結果を残したからこそ見えた難しさもあった。全九州バレーボール総合選手権大会県予選では、思うように力を発揮できない場面が続いた。熊谷陸監督は冷静に振り返る。「初めて注目される立場になって、気持ちの持っていき方や試合への入り方など、難しさを感じた。ただ、足りない部分ははっきり見えた。そこを一つずつ潰して、県総体では生まれ変わった姿を見せたい」

県高校総体はシード校となる竹田

 県新人大会の躍進は偶然ではない。竹田の武器は、粘り強い守備とつなぎの意識にある。高さやパワーで押し切るチームではないからこそ、一球を諦めずにつなぎ続ける姿勢を徹底してきた。高校からバレーを始めた選手も多い。だからこそ熊谷監督は、派手なプレーよりも「当たり前のことを当たり前にやる」ことを重視する。レシーブ、ブロックの位置取り、ディフェンスへの入り方。基礎を丁寧に積み重ね、その精度を少しずつ高めてきた。

 その中心にいるのが、キャプテンでリベロの大塚新史(3年)である。誰よりも声を出し、仲間を鼓舞し続ける存在だ。自身も国スポ出場経験を持つ熊谷監督から守備の組み立てを学び、コートの後方からチームを支えてきた。大塚の安定感が、そのまま竹田の守備力につながっている。

攻撃の核となるエース荒巻

 攻撃ではエース荒巻大雅(3年)が柱となる。力強いスパイクで得点を重ねる一方、成長著しいのが長尾優希(同)だ。高校から競技を始めたが、県新人大会以降に助走や打点の感覚をつかみ、決定力が向上。守備面には課題を残すものの、荒巻に続く得点源として期待が高まっている。さらに、経験と高さを備えた1年生も加わり、チーム内の競争は激しくなった。メンタルトレーニングにも取り組み、勝負どころで力を発揮できる集団づくりを進めている。

 県高校総体の目標は、まだ誰も見たことのない大会3日目に進むこと。そして、その先にある決勝の舞台。初めて追われる立場となって見えた課題を、成長の糧にできるのか。竹田はもう一度、自分たちの手で新しい景色を切り開こうとしている。


(甲斐理恵)

大会結果