#スポーツのチカラ 県高校総体 競泳 男子は雄城台、女子は翔青が総合V

2020/08/11
  • 高校総体

リレー3冠、個人で8人優勝の雄城台が9連覇

 

 男子総合は大分雄城台が9連覇を達成した。背泳ぎを専門とするエースの田村烈士(3年)が大会前にヒジを骨折するというハプニングに見舞われたが、1、2年生が穴を埋めた。メドレーリレー(4×100m)では田村を欠いた状態で大会新記録を樹立した。リレーで3冠を取り、個人種目でも8人が優勝する圧倒的勝利だった。

 

メドレーリレーで大会新記録を樹立した大分雄城台

 

 本来であればリレー3冠、個人2冠を狙っていた田村は、リレーでは4×200mのみに出場し、腫れが残る腕でチームのために泳ぎ切り優勝に貢献。個人では背泳ぎ100mと200mでそれぞれ準優勝となった。試合後は「骨折で手が動かない間も足の筋力を鍛えるなどトレーニングに励んだけど、やはり悔しい」と唇をかんだが、「(メドレーリレーで)大会新が出てよかった。後は安心して任せられる」と後輩の活躍を喜んだ。

 

 個人メドレー400mで連覇した丸山野虹輝(3年)は「コロナの影響で全国という目標がなくなり、やる気が出ない時期もあったが、部活休止中は気持ちを切り替えて体を鍛えた。結果が出てよかった」とほっとした表情で最後の夏を振り返った。

 

 堤聖一監督は、「全国大会はなくなったが、“記録を塗り替えよう”と声をかけた。骨折で悔しい思いをした田村も、エースを欠いた中で奮戦した他の選手たちもよくやってくれた。この経験は今後生きると思う」と選手たちをたたえた。

 

大会前の骨折が悔やまれる田村烈士

 

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