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県高校新人大会 バレーボール男子 大分工業が3連覇し、今年も県内無敗を目指す

県高校新人大会 バレーボール男子 大分工業が3連覇し、今年も県内無敗を目指す

県高校新人大会

バレーボール男子

決勝 3月26日 べっぷアリーナ

大分工業 2(25-19、25-15)0 大分南

 

 コロナ禍で2カ月延期となったバレーボールの県高校新人大会は、大分工業が大分南を2-0のストレートで下し、3連覇を果たした。大分工業は1月の全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)に主力として出場した相良琉翔、上甲正一郎、利光遼紀ら2年生が軸となり、初戦から安定感抜群の試合運びを見せた。他チームがミスで崩れる中、「練習でやってきたことをそのまま出せている。春の高校バレーに出場して、次のステージで勝つために何が必要かが分かってきた。求めることも高くなるが、それを吸収できる選手がそろっている」と江崎裕之監督。今年も県内無敗が目標となる。

 

 昨年の強さそのままに、新チームになっても勢いは止まらない。キャプテンの相良は「(県内での)連勝記録が続いているプレッシャーはあった。(3月に卒業した)先輩たちが抜けて、練習に取り組む雰囲気づくりや試合に懸ける思いなど、まだ足りない部分は多いが、自分たちの色を出していきたかった」と、試合の立ち上がりから集中することを呼び掛け、常にリードする展開に持ち込むことを意識した。自分がチームを引っ張る立場になり、試合中に先輩に掛けられた言葉を思い返し、仲間や下級生に同じように振る舞った。

 

キャプテンとなった相良琉翔

 

 雰囲気さえつくれば、あとは練習で積み重ねたことを発揮するだけだった。攻撃は、上甲がバリエーション豊かなトスワークで得点を重ねた。防御では、サーブで攻撃に参加できる相手を削り、動きを見て対応するブロックで確実に2枚跳ぶことや、ワンタッチのブロックでボールの勢いをそいでレシーブ陣が待ち構えるなど、新チームになって徹底したことを発揮したが、相良は「守備の部分をもう少しレベルアップしないと、九州や全国では勝てない」と満足する様子はない。

 

 利光はこれまで派手ではない堅実な選手だったが、今大会では「春の高校バレーが終わってから練習してきたサーブ」で輝いた。新チームになり、「自分の武器が欲しい」と江崎監督の指導を仰ぎ、「ボールを強くたたく意識を強めた」ことでジャンプサーブの威力が増した。さらに、フローターサーブとのハイブリッドとなる「ジャンプフローターサーブ」も習得。決勝では、勝負どころの20点以降の場面でサービスエースを決め、勝利に貢献した。利光は「練習してきたことが形になっている。新チームになって最初の試合だった」と大会を振り返る。「県内で負ける気なんてない。圧倒的な試合をして全国で勝てるチームになる」という相良の言葉が、選手全員の気持ちを代弁していた。

 

新チームで優勝スタートとなった大分工業

 

 

(柚野真也)