県高校新人大会 サッカー男子 無失点優勝の柳ケ浦が県内4冠を目指す 【大分県】

2023/03/28
  • 新人大会

 今年のチームも球際、切り替え、ハードワーク、コミュニケーションの「プレーの四原則」を根底に、全員守備・全員攻撃がチームスタイルとなる。そこにプラスアルファーとして個人の武器を加える。中盤で長短のパスで試合をつくる橋本、サイドの突破からクロスで決定機をつくる曽根は自分の武器を押し出し、攻撃を活性化した。ただ、攻撃の比重が大きくなることで守備とのバランスが崩れた。それが新人大会以降の試合で顕著となった。

 

 有門寿監督は攻撃力が向上したことを認めながら、「複数失点していては勝てない」と選手に投げ掛けている。橋本を中心に選手だけのミーティングを開き、それぞれが思う意見を出し合った。「失点すると声が出なくなる」「もっと互いに求めるプレーを要求するべき」「個人の能力が上がれば防げる失点もある」などの声が挙がった。意見を出し合ったことで課題が共有でき、チームには「(意見を)言ったからには責任を持ってプレーしようという雰囲気が生まれている」(橋本)。4月になれば新1年生が加わり、リーグ戦が始まる。県内4冠に向けて、チームが一枚岩になる下地はできたようだ。

 

県内4冠を目指す柳ケ浦

 

 

(柚野真也)

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