センバツ高校野球 明豊&大分 注目選手

2019/03/22
  • 高校野球

飯塚和茂(2年)=大分=

九州大会の悔しさは甲子園で

 

 「この選手が打てばウチは勢いづく」と松尾篤監督が推す選手が飯塚和茂だ。1年の夏からレギュラーとして試合にでる実力者だが、秋の九州大会では無安打に終わった。原因は何かと突き詰めた時、「内角のボールが見えにくい」ことに気づいた。視力を測定すると右が0.7、左は1.2。「両目で視覚情報を素早く判断できいないことが分かった」

 

 ビジョントレーニングを勧められ、眼を鍛えた。最初は半信半疑だったが、徐々に動体視力がアップ。苦手だった低めの球を簡単に打ち返せるようになる。「全てビジョントレーニングの成果ではないと思うが、ハッキリ見えるようになった。ピッチャーの投げる球を見極められる」とスランプだった打撃が開眼した。「九州大会でチームの足を引っ張った。それが悔しい」と、一心不乱にバットを振った冬場を経て打撃を飛躍させた。打球が鋭く、落下点が伸びた。

 

 大きな手応えを得て甲子園に臨むが気負いはない。「いいバッターが多いので状況に応じたバッティングができればいい。どこからでも点が取れるのが自分たちの武器だと思っている」と話した。ただ、「自分のバットで試合を決めたい」との思いも強い。心中期するものがあるのだろう。

 

 

 (柚野真也)

 

センバツ高校野球 県勢2校出場

明豊 目標は明豊史上最高のベスト4以上

大分 打撃強化が実り、甲子園初勝利目指す

 

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