2018県高校総体レポート(バスケットボール競技・女子) 笑う門には福来たる、笑顔の藤蔭が優勝

2018/06/11
  • 高校総体

 決勝リーグは、県新人大会で優勝し大会3連覇を狙う中津北を筆頭に、藤蔭、大分商業の上位常連校、1年生チームながら着実に力をつけている大分の4チームの戦いとなり、見応えのある試合が繰り広げられた。

 中津北と藤蔭の2校が2勝し、優勝の行方は最終戦へ。これまで、中津北にあと一歩及ばず悔しい思いをし続けてきた藤蔭。“打倒中津北”を胸に挑み続けた彼女たちの努力がついに実を結んだ。

 試合中、藤蔭のベンチは常に笑顔があふれていた。芦川尚子監督が「笑う門には福来たる。選手たちにはたとえ失敗しても笑顔でいれば絶対勝てると伝えて送り出した」と満面の笑みで今大会を振り返ったように、個の能力の高い選手たちが積極的に1対1を仕掛け、守っては全員が足を止めず、声を掛け合い集中した。キャプテンの西田恵菜(3年)は「挑戦する気持ちと相手への尊敬を持って戦った。去年は悔し涙だったけど、今年はうれし涙を流せた」と興奮を抑えきれない様子で喜びを口にした。

 心からバスケットボールを楽しみながら、それぞれが自分の役割を果たす。チーム力で勝ち上がった藤蔭。芦川監督は「相手の対策というより、自分たちらしいプレーをした結果」と力を出し切った選手たちを称えた。

 4年ぶりの全国舞台を前に、「経験が少ない分、まずは九州大会で初戦突破を目指す。一つずつ着実に経験を重ねながら力をつけていきたい」と芦川監督。西田は「全国でも勝つ試合をしたい」と意気込む。県高校総体の勢いそのままに、九州大会、全国高校総体に乗り込む。

 

昨年から主力としてチームを引っ張ったキャプテンの西田恵菜

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