県高校総体前特集 バレーボール女子(3) 新たな歴史をつくる覚悟を示す大分西 【大分県】
2023/05/26
- 高校総体
バレーボールの県高校総体が6月3日から始まる。女子は23連覇を目指す東九州龍谷(東龍)が優勝候補の筆頭であることに変わりはない。盤石の王者に立ち向かうのが「全九州総合選手権(九総)」で3位となった大分商業、この1、2年で急速に力を付けた大分西となる。県高校総体を前に3校の戦力を探る。
第3回は初出場した九総で、高いレベルで戦える手応えをつかんだ大分西を紹介する。
この1、2年で大きく力を付けた大分西が、東龍を頂点に大分商業、国東、臼杵が続く「1+3強」の構図を塗り替えた。2月の県高校新人大会では準々決勝で敗退したが、続く九総県予選では、国東、臼杵に勝利し、九総の出場権を手にした。九総でも九州の強豪校相手に互角の試合を展開し、キャプテンの浅井和佳(3年)は「高いレベルでバレーを楽しみたいという、いい意味での欲が出た」とチーム内に流れる変化を感じている。
チームの「自由な発想で楽しもう」とする姿勢や、県内で勝てる自信が付いたこと、九総で悔しい負けを経験したことで3年生の意識が高くなり、2年生の自覚、自主性が芽生えた。特にサーブのコースや球のスピードなどで、それぞれの選手が自分の特長に合った打ち方を研究した。守備においても、外部コーチの指導の下、ブロックとレシーブの連携が精査され、崩れ出すと止まらなかった悪循環を徐々に改善できている。
九総に出場し、勢いは増した