県高校総体前特集 サッカー男子(7) 決定力不足を解消して上位進出を目指す大分南 【大分県】

2023/05/09
  • 高校総体

 5月20日に幕を開けるサッカーの県高校総体。今大会は実力が拮抗(きっこう)し、熱い戦いが繰り広げられそうだ。その中心となるチームはどこか。優勝候補となりそうな高校をピックアップして分析し、主将や主力選手に意気込みを聞いた。

 第7回は昨年11月の全国高校選手権県予選で決勝に進出した大分南。大舞台を経験した3年生を中心に、県高校総体では上位を目指す。

 

 

昨年度の主な成績

高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ(1部) 5位

県高校新人大会 2回戦敗退

全国高校選手権県予選 準優勝

県高校総体 2回戦敗退

 

 4月に赴任した友成義朗監督の下、これまで以上にパスをつなぎ、サッカーの基本である「ボールを止める、蹴る、運ぶ」ことを徹底している。友成監督は「リスクを恐れ、簡単にボールを蹴ってしまうのでギャップができない。もっと基本技術の部分を上げる必要がある」と、試合の主導権を握るためのプランを練る。

 

 昨年11月の全国高校選手権県予選で準優勝を経験したメンバーが主力となったチームは、2月の県高校新人大会では決定力不足を露呈した。県高校総体に向けて、まずは攻撃の形をつくり、決定機の数を増やすことに注力する。質の高い練習は集中力を高め、選手の意識に変化が見える。ボランチの河野歩(3年)を起点に、少しずつではあるがシュートの数が増えている。

 

 選手は日を追うごとに戦術に理解を示し、目指すサッカーの浸透に励む。キャプテンの大嶋仁翔(同)は前線の選手だったが、新チームになってから最終ラインに配置され、チーム全体を見渡す役割を担う。「監督が代わり、練習内容も変わった。今は新しいスタイルが表現できるように、全員が前向きに練習できている」と話す。まずは上位進出、その先に同校初のタイトル獲得がみえてくる。

 

新たなスタイルに挑戦する大分南

 

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