#スポーツのチカラ 県高校総体 カヌー 区切りをつけ、それぞれの道を歩む3年生

2020/07/19
  • 高校総体

 県高校総体カヌー競技は7校54人がエントリーした。最後の大会となる3年生が力を発揮し、500mで競われたカヤックシングル男子は近藤燎(高田3年)、同女子は大島沙耶佳(情報科学3年)が頂点に立ち、カナディアンシングル男子では中園太陽(高田3年)が優勝した。3者とも予選を1位で突破し、決勝レースでも持てる力を存分に発揮した。

 

 男子カヤックの近藤は大会2連覇で高校最後の公式戦を終えた。努力家で負けず嫌い。納得いくまで突き詰める練習の虫は、「辛いことも多かったが、試合に勝つ達成感を味わうことができた」とカヌーとの出会いに感謝した。中学までは陸上の長距離選手であったが、「チーム大分ジュニアアスリート発掘事業」の1期生として心肺機能が高く、無尽蔵のスタミナが評価されカヌーを始めた。経験こそ少ないが昨年は全国高校総合体育大会(インターハイ)に出場し、全国レベルを体感した。今年は全国での上位入賞が目標だったが、新型コロナウイルスの影響で断念せざるを得なかった。「仕方がない。今できることをこれからも続ける」と次のステップとなる大学での競技に向けて大会後も練習を続ける。

 

男子カヤックで連覇した近藤燎

 

 女子カヤックの大島も連覇達成。研究熱心で1、2年の頃から誰よりも長く水上に出て、「先輩たちの動きを観察した」。筋力もスタミナも飛び抜けてはいないが、体重移動や水のつかみ方が上手く、力みのないフォームで滑走する。昨年の茨城国体で入賞し、今年も全国での活躍が期待された。「やりきれない思いはあったけど周りの方々に支えられた。最後は全てを出しきった。後悔はない」と笑顔で話し、競技生活にピリオドを打った。

 

女子カヤックで2度目の優勝を飾った大島沙耶佳

 

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