春の高校バレー県予選特集 バレーボール男子(3) ベスト4陥落の悔しさを晴らす別府鶴見丘 【大分県】

2022/11/05
  • 冬の全国大会

 6月の県高校総体で佐伯鶴城に敗れ、準々決勝敗退に終わった別府鶴見丘。「鶴見旋風を起こす」をスローガンに掲げ3年ぶりの頂点を狙っていたが、逆に佐伯鶴城に旋風を起こされる結果となった。春の高校バレー県予選はノーシードとなり、舞裕太監督が「崖っぷち」と話すように一戦一戦が気を抜けない勝負となる。

 

 県高校総体の主な敗因は「チームの団結不足」とそれに起因する「連携ミス」。キャプテンの篠田圭吾(3年)は「佐伯鶴城に追い詰められてやっとまとまることができた。でも遅かった」と悔しさをにじませる。

 現在はその苦い経験を踏まえてコートに立つ選手、立たない選手に関係なく、全員で声を出し、お互いを鼓舞しながら、雰囲気づくりに取り組んでいる。選手たちは練習試合などを経て「コートの外からでも、コート内の雰囲気を変えることができると分かった」「周囲の声でコートに立つ選手に緊張感や責任感が生まれている」とその大切さを実感している。

 

 特に3年生は最後の試合となる今大会への思いが強い。篠田は「どこと当たっても、1回戦から全て勝って優勝する。そのために誰よりも声を出し、コート内を走り回ってチームを盛り上げたい」と真っすぐに前を見据える。それは選手全員に共通する思いだ。気迫あふれる練習を見ればそれが分かる。舞監督は「やっと戦う集団になってきた」と確かな手応えを感じている。

 

ノーシードから頂点を目指す別府鶴見丘

 

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