春の高校バレー県予選特集 バレーボール女子(1) 完成形に近づきつつある国東 【大分県】

2022/10/28
  • 冬の全国大会

 来月5日から始まる全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の県予選で、女子は30校が熱戦を繰り広げる。23連覇を目指す東九州龍谷(東龍)が頭一つ抜けているが盤石ではない。他校にも付け入る隙はあり、例年になく接戦が繰り広げられそう。ここでは打倒・東龍に燃えるライバル校を紹介する。

 

 6月の県高校総体で東龍を追い詰めたのが国東だ。第1セットを先取し、互角の戦いを演じた。キャプテンの河野志舞(3年)は「東龍を倒すという目標が明確になったし、みんな自信がついた」と振り返る。

 

 県高校総体後は個人能力を高めることに着目し、練習試合を通してサーブ、レシーブ、スパイク、ブロックなど各項目を数値化し、見える形で成長を促した。10月からは集団技を磨き、大会に向けて完成形に近いところまできている。辻郁徳監督は「ミドルのスパイク決定率が上がり、攻撃の引き出しが増えた」とまずまずの手応えを感じている。

 

 ここからギアを一つ上げ、春の高校バレーモードに切り替える。「攻撃の一工夫とセッターの進化」、「守備の一踏ん張り」を掲げ、細部までチームとしての戦いを植え付ける。エースの川野永里子(同)は、自慢のパンチ力のあるスパイクでチームに勢いをもたらす。「3年間の思いを爆発させたい。一戦一戦、目の前の試合に集中して、打ち負かす。誰にも止められたくない」と意気込みを語った。

 

 優勝を狙う国東

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