春の高校バレー女子県予選決勝プレビュー 7年連続同カード、東龍vs大分商業

2020/11/04
  • 冬の全国大会

仕上がり順調の東龍

 

 春の高校バレー連覇を狙う東九州龍谷(東龍)は県予選準決勝で国東に快勝。第1セット25-9、第2セット25-10と寄せ付けなかった。

 試合は終始、東龍ペースで進んだ。代名詞である高速コンビバレーが機能し、開始直後からエース室岡莉乃(3年)の鋭いスパイクが連続してコートに刺さり、会場が沸いた。ミスから失点する場面もあったがレシーブが安定し、「打倒東龍」に燃える国東に最後まで付け入る隙を与えなかった。試合後、竹内誠二監督が「練習してきたことが形になりつつある」と語ったように、仕上がりの順調さを物語る試合内容だった。

 決勝戦の相手は7年連続となる大分商業。「圧勝よりも確実な勝利を目指したい」という室岡。勝つことを義務付けられたチームが見据える先は全国の舞台だが、県予選においても王者に油断はない。もちろん手を抜くことなど考えもしない。目の前の相手にシンプルに全力を尽くす。

 

 

 

団結力で悲願の優勝を目指す大分商業

 

 もう一つの準決勝は大分商業対臼杵。セットカウント2-0で大分商業に軍配が上がった。

 大分商業は1セット目、序盤から苦戦した。森栄一郎監督が「若いチームだけに毎回試合の入りが課題」と話すように、選手たちには硬さが目立ち、“らしさ”がなりを潜めた。しかし、2セット目に入ると雰囲気が変わる。開始直後にエースの嵯峨暖菜(2年)がキレのいいスパイクを決めると目に見えて動きが良くなる。勢いに乗ると大分商業は強い。持ち味であるレシーブは粘りを増し、中盤以降、一方的な試合展開となった。

 試合後、キャプテンの筌瀬穂花(3年)は、「(1セット目は)気持ちが緩んでいたが、試合中に団結力を取り戻すことができた」と話し、決勝に向け「レシーブ力を鍛え、プレーが単調にならないようにバリエーションを増やしたい」と意気込みを語った。積極的に声を掛け合い、互いを鼓舞する姿が目立った大分商業。粘りのバレーボールに、団結力という最大の武器を加え、悲願の優勝を目指す。

 

 

 

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