春の高校バレー 東龍の小さなエース室岡莉乃が大きく成長

2020/01/10
  • 冬の全国大会

 全国屈指のバレーボール強豪校・東九州龍谷(東龍)で1年生ながら先発の座を射止め、昨年は全日本高校選手権大会(春の高校バレー)で準優勝を経験した“小さなエース”室岡莉乃。今年は少しだけ伸びた身長と大きな期待を背負いセンターコートに立つ。

 

 身長163㌢と小柄だが、最高到達点は297㌢と驚異のジャンプ力を誇る。滞空時間が長く、パンチ力のあるスパイクは、見る者を魅了する。今年の春の高校バレーは2回戦から登場。チームを勝利に導くスパイクを量産し、準決勝進出の原動力となった。「初戦は会場の雰囲気やボールの感触になじめず、普段よりボールが飛んでしまったけど、ようやく自分らしいプレーができるようになった」と話し、これまでの3試合の自己評価は「60点ぐらい」と辛口採点だった。

 

 確かに本来のプレーから精彩を欠いた場面もあったが、ゾーンに入ったときの室岡の爆発力は昨年以上だ。本人いわく「調子がいいときはブロックの指の隙間まで見える」らしい。相手のブロックが2枚だろうと3枚であっても苦としない。クロス、ストレート、インナーと打てるコースの幅が広く、しっかりと力を乗せられるためレシーバーを弾き飛ばすことができる。また、緩急を巧みに使い分けることができ、打つタイミングをずらすなど変幻自在だ。

 

今大会はエースとしてチームを引っ張る

 

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