県高校駅伝競走大会 女子・大分東明が全区間賞の完全優勝でV5
- 冬の全国大会
女子第35回県高校駅伝競走大会は3日、宇佐市の安心院支所前から安心院高校通用門前までの5区間、21.0975㌔に10チーム(オープン参加1チームを含む)が出場して行われた。大分東明が1時間11分4秒で5年連続8回目の優勝を果たし、12月の全国大会への出場権を得た。
大分東明の1区を任された磯部涼美(3年)は、昨年の大会で2区の区間新に輝いた実力者。今年は各校のエースが集まる最長1区(6㌔)で厳しい勝負を想定していたが、30秒差のトップでタスキを渡す。「上りが苦手なので不安はあったが『思い切って走れ』と監督に言われ、腕を大きく振ることを心がけた」と、スタート直後からピッチを上げると早々に独走態勢に入った。
2区のケニア人留学生メアリー・ムイタ(2年)は、昨年の磯部の区間新を24秒更新する走りで、さらに後続を引き離し勝利を確信させた。3区の板井加奈(2年)、4区の板井愛菜(1年)が姉妹でタスキをつなぎ、最後はアンカーの竹原さくら(1年)が「最初は緊張したけど走り始めたら吹っ切れた」と自分のペースで淡々と走り、笑顔でゴールテープを切った。
全区間で区間賞の完全優勝。井上浩監督は、「部員が少なく、けが人の多い厳しい状況だった。1区から先行逃げ切りの形をつくった。全員駅伝で勝ち取った5連覇。出来過ぎ」と選手を称え、全国大会に向けて確かな手応えを感じた様子だった。
3年生5人、2年生2人、1年生3人の少数精鋭。けがでサポートに回ったキャプテンの武井萌夏(3年)は、「けが人が多く万全ではなかったが、出られない選手がしっかりサポートし、下級生にアドバイスするなど全員がまとまることができた。3年生が築いたものを1、2年生につなげたと思う」と笑顔を浮かべた。
笑顔でゴールテープを切った竹原さくら