ヴェルスパ大分 残り5試合 あくまでも理想の追求を 【大分県】

2024/10/27
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  • ヴェルスパ大分

 2024年のJFLリーグは残り5試合となった。J3昇格を目指すヴェルスパ大分は勝ち点37で8位。前節の首位・栃木シティ戦に敗れ、自動昇格の可能性は消えた。J3の19位との入れ替え戦となる2位との勝ち点差は11、逆転の可能性は極めて低いと言わざるを得ない。ならば残された試合を、選手たちもファン、サポーターも納得のいくパフォーマンスで締めくくりたいところだ。

 

 今季は後方からしっかりパスをつなぎ、試合を組み立てるスタイルに加え、前線から最終ラインまで間延びすることなくコンパクトに保ち、高い位置からボールを奪いにいく守備を掲げた。全員のハードワークが基盤となるため練習から走るメニューを増やし、厳しいプレスを実践するなど、チームの共通理解が進んでいた。

 

 状態のいい時の大分は、前線、中盤、最終の3ラインがコンパクトに並び、中盤でボールを奪って速攻につなげていた。前線の選手がプレスをかけ、サイドの選手へのパスコースをきっちり切る。その影響で後ろの選手が狙いどころを定めやすくなり、相手のミスを誘発してボールを奪うことができた。ただ、前に出る意識が強く、カウンターから簡単に失点してしまうことが多かった。山橋貴史監督は「選手は集中力を高めるために声をかけ合っているし、練習から意識してきたが、一瞬の隙が出てしまう」と改善できずにいる。

 

栃木戦で加入後初得点を決めた金崎夢生

 

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