年男・年女インタビュー⑤ 林一寿(大分三好ヴァイセアドラー)「自分を確立し、存在感を示したい」
- 大分三好ヴァイセアドラー
Q:その差を埋めるために、今後必要なことは?
経験ですかね。どこと対戦しても高さ、パワーで上回れることは多いのですが、それ以上にセット終盤に畳み掛けるプレーのうまいチームが多い。バレーには20点以降の戦い方があって、相手の方が分かっている。プレッシャーのかかった場面で経験の差が出ます。強いチームは判断の部分やギアの上げ方、この1点を取らなければいけないという場面で意思統一がされています。バレーは流れのスポーツ。この1点は取らなければいけない、与えてはいけないという場面が必ずある。そこで一気に5、6点差つけられて「あれっ」となる。畳み掛ける攻撃を身に付けなければいけないと痛感しています。
Q:今年で24歳、バレーボール選手として置かれている状況は?
最近のバレー界では若い年代でも求められることが増えていると感じています。少し前までは新人2、3年目はフレッシュな感じで、チームを盛り上げる役割でした。今は戦力としてプレーでチームの勝利に貢献することはもちろんですが、コート外での振る舞いをしっかりしなければいけない。三好でも僕の1歳上の高山(伸悟)さんがキャプテンをして、チームの顔となっています。僕もチームを引っ張る自覚を持たないといけないと思います。もっとセッターや他の選手に自分から要求することでチームの士気が上がるし、プレーの幅も広がると、監督からは言われています。
Q:林選手は穏やかなアスリートですよね。
よく言われます。基本的に争うことが嫌いなんです。そこはアスリートとして直さないといけないと思っているので、今年は殻を破りたい。ファンの方にも認知されてきたし、トップリーグとなり注目度が上がった。大分三好というチームをアピールするためにも、個人が輝かなければならない。個性を出していければと思います。
Q:今年手に入れたいものは?
余裕。プレー中はいっぱいいっぱいになるし、先輩に何か言われるとしょぼんとなってしまう。風格というか、安心感を与えられるような存在になりたいです。
今年の目標は自分の殻を破ること
年男・年女インタビュー
(柚野真也)