積極的な補強で前線の強化に成功。J1残留へのビジョンを探る
2019/01/11
- 大分トリニータ
大分は昨季もGKを含めた後方からのビルドアップで攻撃を組み立て、相手のほころびを突くスタイルを追求した。新加入の選手は既存のスタイルに加え、ボールを奪ってからの展開、ゴール前での攻防で力を発揮してくれるはずだ。
ついつい新戦力に目がいってしまうこの時期だが、あくまでもベースとなるのは昨季までのメンバーだ。片野坂監督も「新加入選手を中心にチームをつくろうとは思っていない。いい競争が生まれてチーム力につながる」と釘を刺す。実際、今季の戦力を見渡すと、どのポジションにも複数のレギュラー候補がおり、競争はおのずと激しく、高水準になりそう。
片野坂監督は、「戦力をレベルアップして、J1で暴れ回り、アグレッシブなサッカーをしたい」と話し、昨季J2で最多得点を記録した攻撃的スタイルの進化を目指す。オフの合間にスペインへ海外研修にいき、レベルの高い試合を見た。「攻撃的なスペインリーグでもコンタクト、球際のプレーは激しく、ハードな展開の中で技術を発揮する。学ぶところは多かった」と刺激を受けたようだ。
得点力向上の鍵を握るのは新加入選手なのか、彼らに刺激を受けた既存の選手なのか。いずれにせよ、新しいチームが姿を現す開幕の日が、この上なく待ち遠しい。
今週はコンディションを上げる練習がメインとなる
(柚野真也)