大分トリニータ 新たなスタイルに挑戦 開幕5試合で自信を深めたい 【大分県】
2024/02/23
- 大分トリニータ
約1カ月半の準備期間を経て、大分トリニータがJ2リーグ開幕を迎える。3年ぶりに復帰した片野坂知宏監督が、どんなチームづくりをして、どんな準備を進めてきたのか。開幕戦はその成果を披露する場となる。片野坂監督は「38分の1の試合」と特別感はなく、結果に一喜一憂することなく目の前の試合に全力を尽くす姿勢は変わらない。開幕前に負傷者が続出したのは想定外であったが、「シーズン中に起こり得ること」(片野坂監督)と、開幕後も選手の組み合わせを試しながら勝利を目指す。
前回指揮を取ったときは、監督と選手の距離に一線を引き、事細かく戦術を落とし込んでいたが、今季は選手に一任することが増えた。「立ち位置など細かく設定すると選手が躍動しない」(片野坂監督)との思いがあり、方向性さえ間違わなければ問題なしと大きく構えている。それは監督業から離れた期間に、サンフレッチェ広島の練習に参加して学んだことだという。「ミヒャエル・スキッベ監督は選手に対して常にポジティブで、ミスやネガティブなことは全く言わない。選手が伸び伸びプレーし、躍動する余地を与えている」
今季は攻守に切れ目のない「シームレスなサッカー」を掲げている。片野坂監督は「新しいフットボールスタイルを築きたい。3年前よりアグレッシブになっているし、見ている人を熱狂させたい」と熱く語る。
3年ぶりに復帰した片野坂知宏監督