大分トリニータ J1昇格に向けての短期決戦が始まる 「オーバー30」に注目 【大分県】

2022/10/26
  • 大分トリニータ

 1年でのJ1復帰を目指す大分トリニータの最後の挑戦が始まる。今季のJ2リーグ戦を5位で終え、30日から始まるJ1参入プレーオフに出場する。リーグ戦を2連敗で終えることになった23日のFC琉球戦を終え、下平隆宏監督は「非常に残念な結果になった。自分たちのリズムで試合に入ったが、1点が遠かった」と2試合連続で無得点に終わったことを反省した。結果が出ない中で収穫を見いだすとすれば、との問いに対し、「勝ってプレーオフに勢いをつけたかった。負けて得るものはない」と悔しさを露わにしたが、長期離脱していた藤本一輝や渡辺新太を起用、二人の復帰のめどが立ったのは大きい。

 

 プレーオフの1回戦となるロアッソ熊本戦に向けて、メンタルのメンテナンスが重要だ。「ここ2試合は気合いがあったが空回りした」(下平監督)と、気持ちとプレーがかみ合わなかった。40節の横浜FC戦でJ1参入プレーオフの出場権を手にしたことで、気持ちの緩みがあったのも否めない。もう一度、気持ちをつくり、チームに一体感をもたらす作業が必要となる。

 

 リーグ戦を振り返ると、細かな戦術的なアプローチからチームづくりが始まったが、過密日程の連戦や主力にけが人が続出したことで、思うような結果が出なかった。下平監督は「戦術の前に、気持ちを出すことが優先。それは試合だけでなく練習から声を出し、みんなで盛り上げていこう」と選手に呼び掛けた。この頃から「一体感」がチームの合言葉となり、戦う集団となった。実際に後半戦は10勝8分3敗で勝ち点38を積み上げ、順位を上げた。

 

松本怜や上夷克典が久々に先発出場した琉球戦

 

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