大分トリニータ 下平隆宏監督の下、新戦力を加え「挑戦」のシーズンが始まった

2022/01/22
  • 大分トリニータ

 サイドバックを本職とする伊東は、下平監督がラブコールを送った一人。豊富な運動量とクロス、前線へのロングボールの質が高い。今回の移籍について伊東は「(下平監督から)何度かラブコールをもらったが、今回は僕の方から下平監督の下でサッカーをしたいと伝え、大分への加入が決まった」と明かす。また、中盤で攻守の潤滑油として期待される中川は、柏レイソルアカデミー時代からの恩師である下平監督とは「師弟関係」にある。「下平監督が自分に要求するのは、これまでと変わらない。(チームに対しては)前任の監督とスタイルの大枠は同じという話を聞くが、細かいところは違うので、そこを自分が他の選手に伝えることができればと思う」と伝導者としての役割を果たすつもりだ。そして、MFエドゥアルド・ネットは川崎フロンターレ、名古屋グランパスでのプレー実績があり、中盤の底での起用が計算できる。新ゴールゲッターとして注目されるサムエルは、184cm、83kgの高さとパワーが武器、得点能力の高さに定評がある。

 

 今日から鹿児島キャンプが始まる。2人の新外国人選手は新規入国停止でまだ来日できておらず、チームへの合流は未定だが、チームづくりは進む。昨季のメンバーがほぼ残るチームの目指すスタイルは、戦術的な試合の組み立て、個の能力に頼らずグループで相手を上回る戦い方で今季も同じ。下平監督の招聘(しょうへい)はスタイルの継続を重視したもので、前任者の培った組織力という資産を生かすと考えればスムーズに移行できそうだ。キャンプ期間には数試合の練習試合が組み込まれ、攻守両面での規律を詰める予定だ。

 1年でのJ1昇格の目標を達成するために勝ち点84を設定。「過密スケジュールで厳しいが、この勝ち点を取れば必ず昇格できる。新たな力を加え、組織的で攻撃的なサッカーという基本路線は変えずに結果を求めて行きたい」と下平監督。挑戦者としての第一歩を力強く踏み出した。

 

新戦力を加え、今日から鹿児島キャンプが始まる

 

 

(柚野真也)

 

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