トリニータ 残り8試合 結果にこだわり、スタイルの成熟目指す

2020/11/19
  • 大分トリニータ

 各チームの消化試合数にばらつきはあるが、大分トリニータは現在26試合を終えて9勝6分11敗、勝点33で暫定12位。前節は柏レイソルが新型コロナウイルス感染症検査で陽性確認されたことで試合が延期になり、2週間余りの試合間隔が空いた。好調を維持していただけに試合をこなしたかったところだが、片野坂知宏監督は「いつ我々の身にも起こりうるかもしれない。この状況はどうすることもできない。試合期間が延びたことは準備や体力回復のメリットもあるので、そこにフォーカスしたい」とポジティブだ。

 

 今季の大分は好不調の波があったが、その要因のひとつがフィジカルコンディションだった。最後尾のG Kからパスをつなぐスタイルのため、パスを受けるための動き出しやパスのテンポが上がらなければ躍動しない。それは守備においても同じで、前線からの守備強度がなければ、ずるずると後退する傾向があった。試合のなかった期間は体のメンテナンス期間として有効に使い、戦術においては「細かいところまで要求し、はっきりと伝えた」(片野坂監督)。

 

 鈴木義宜を中心とした守備ラインは安定し、前線には得点に絡める選手もいる。攻守のメリハリをさらに明確にしたことで、チーム全員の意思統一をして迷いなくプレーすることができる。鈴木は「狙いを持ってプレーできているからこそポジティブなプレーが出ているが、結果がついてこその戦術であり、完成度だと思う。試合間隔が空きリフレッシュできたが、試合ではフワッとならないように試合の入り方に気をつけたい」と話す。

 

「結果がついてこそ戦術」と話す鈴木義宜

 

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