2020ルーキーファイル(トリニータ) “ワンチャン”をつかみ、成り上がる羽田健人

2020/05/08
  • 大分トリニータ

 もう一つ教材となっているのが、元日本代表の岩政大樹だ。この中断期間中に岩政自身の著書を読み、攻撃の組み立ての考え方、DFの深層心理、ピッチでの視点など、目からうろこの情報を吸収している。「部屋にいる時間は苦痛ではない」と新たな考え方を吸収する時間に費やしている。もちろん、トレーニングも欠かさない。「これまで筋トレが不十分だったので、今は特に下半身を強化している。体重を変えずに体脂肪を落として筋力をつける。サッカーができる状況ではないので、どれだけ効果があるのかはわからないが、練習が再開したときには成長した姿を見せたい」と気落ちすることなく、前向きだ。

 

 昨年から目まぐるしく環境が変化し、今も想定できない現実と直面している。「不安だらけだが、受け止めるしかない」。これまでと同じように、「チャンスがきたときに力を発揮できる準備をするだけ」。リーグ再開後は過密日程が想定され、ルーキーの羽田にもワンチャンがある。それは羽田自身が一番心得ている。

 

自分と向き合う時間にしたいと語った羽田健人

 

 

(柚野真也)

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