トリニータ 前半戦総括&後半戦展望
2019/07/05
- 大分トリニータ
後半戦の展望
目標はあくまでもJ1残留
現有戦力のレベルアップにより、
来季以降のベースを組み立てる
ただ、松本や広島など、引いた相手に対して攻めきれない場面が多かった。後半戦は大分が苦戦した試合を参考に、対策を練ってくる。ボール支配を高めながら、いかに相手を崩すのかが大きなテーマとなる。勝つためには今以上の得点が必要となる。ゴールまでの道を生み出すためにアイデアを創造できる小塚や、縦への鋭いドリブル突破を持つ小林らリズムを変えられる選手の特徴を引き出しながら、チームとしての戦い方に幅を保たせたい。
さらに、夏場を迎えコンディション不良や故障者が出る恐れもある。不測の事態に備えて、補強の体制を整えておかなければならない。ポジション別に、どこか大きく欠けていることもないが、充実しているとも言えない。
今後の補強に関して、西山哲平強化部長は「その時の状況に合わせて対応していくしかない」。現場と相談しながら進めていくとし、「今いる選手を信じて戦う」と話した。今は全員が高いモチベーションを維持している。出場停止や故障離脱など状況に備え、チャンスをものにする選手も出てくるだろう。
現有戦力がこの夏を通してチームの底上げをすることが一番の補強と考えている。今季の目標はあくまでもJ1残留。個人のレベルアップ、戦術の確立、そして選手層を厚くすること。来季以降のベースの組み立てが優先であり、リーグ戦のトップグループに留まるための補強を無理に進めるのではなく、常にチームが右肩上がりになるように後半戦も戦ってほしい。
後半戦も得点の期待が高まる藤本憲明
(柚野真也)