トリニータ 前半戦総括&後半戦展望
2019/07/05
- 大分トリニータ
前半戦総括
結果、内容も想定以上
チーム強化は計画通り
今季のチーム目標を「勝点45、J1残留」に設定。半分を終えた段階で勝点29、暫定4位という結果は、チーム強化が計画通りに進んでいると評価できる。就任4年目の片野坂知宏監督の下、一貫したチームづくりをしてきた結果だ。
戦術面でやるべきことは明確。GKを含めた低い位置からひるまずに試合を組み立てる。丁寧なパスをベースに相手の守備陣形やポジションの変化を察知し、サイドを経由することもあれば、隙あらば縦パスを通して一気にゴールを突く。
今季新加入の選手ものみ込みが早く、MF小塚和季やFW高山薫らは開幕戦から先発に定着した。監督やコーチ、既存選手との対話を深め、FWオナイウ阿道は6点と及第点の結果を残し、スーパーサブとして切り札となりつつあるMF小林成豪は2試合連続得点と持ち味を出している。自分たちから主導権を握る、ゴールに迫る勢い、というコンセプトを意識できている。
また、「最後まで何が起こるか分からない」ということを全員が意識している。「攻撃の狙い、守備の狙いを90分間切らさずにできている」。16節の神戸戦は2度のリードを奪われながら試合終了間際に追いつき、引き分けた。先制点を奪われても、慌てず自分たちのサッカーをやれているのは、精神面の成長でもある。
前半戦は結果も内容も想定以上だった