「書の甲子園」で全国準優勝 さらなる挑戦を続ける大分南高校書道部 【大分県】

2024/07/01

 昨年の第32回国際高校生選抜書展「書の甲子園」で、準優勝に輝いた大分南高校書道部。年間を通じてさまざまな大会があるが、部の最大の目標は同大会の優勝。そこに向けて日々練習を重ねているため、全国2位という成績にも悔しさがあふれた。

 

 部長の伊東愛紗(3年)は「わずかに届かなかった。悔しさが大きかった分、すぐに気持ちを切り替え、今年にかける強い気持ちで毎日の活動に励んでいる」。今年は全員の士気を高めるために、練習だけでなく、どんな小さな準備も先輩後輩関係なく一緒に行っている。「同じ目線で活動することで団結力が生まれ、それぞれの成長につながる」と伊東は言う。

 

 現在部員は26人。大分県を代表する書道部として全国にもその名を響かせているが、強さの秘訣(ひけつ)は練習量だけでなく「人間性にある」と顧問の鹿苑晋史講師は言う。「書の技術だけでなく、あいさつや礼儀、チームとしてやるべきことが3年生から後輩へしっかりと伝えられている。部活動を通じて育まれる人間性が、結果として良い作品を生んでいる」。その関係性は卒業後も続く。卒業生たちは定期的に部を訪れ、書の指導や部員たちの相談に乗っている。大会へ向けて苦しい時期もあるが、受け継がれてきた大きな愛情が部員たちの支えとなり、成長につながっている。

 

毎日のひたむきな練習が数々の大会で結果を残している

 

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