バトントワーリング 演技を楽しみ、全国舞台の入賞を目指す秋田蓮太郎(大分東明3年) 【大分県】

2023/05/18

 高校はバトントワーリング部のある大分東明に入学した。大分東明には、複数の男子バトントワラーが在籍していた。その先輩たちの背中を追いかけてきたが、昨年から男子部員は秋田1人となった。「少し寂しいけど、歴代の先輩たちから学んだ技と精神を大切にしたい。12年間バトンを続けてきた中で、男女関係なく仲間もたくさんできた。今は楽しんでバトンと向き合いたい」。バトンを通して生まれた友情や絆に、男女の壁はないと笑顔を見せる。

 

 順調に成長の歩みを進めてきた秋田も、昨年はけがに苦しんだ。右足の肉離れで病院や整骨院に通いながら大会に出場した。その後もけがの再発などで思ったように技ができず、落ち込んだ日々もあった。しかし今年2月に行われた「第4回全日本バトントワーリング選手権九州大会」の男子ジュニアの部で2位となり、全国大会出場を決めた。「緊張もあったのか直前まで調子が出せずにいたが、バトンを楽しもうと切り替えた。どんな時も全国で入賞を目指したい」。日々積み重ねてきた努力が、全国で戦える力を授けた。「高校生活ラストとなる、この1年は悔いのないようにやり切りたい」。自分を表現し、バトンを楽しみながら舞台で輝く。


幼稚園の頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間たち

 

 

(塩月なつみ)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ