3年生、夏物語 vol.10 珠算 読み上げ算・珠算でW10段を目指す清家香穂(大分商業3年)
2021/09/08
スポーツや武道でも型があるように、そろばんにも型がある。迅速に正確にそろばんを弾くためには、無駄な動きや時間を取らない指使いが必要となる。大分商業の珠算部では平日は2時間、土曜日は3時間半、日々の練習で集中力を高め、速さと正確さを追求する型を極めている。
6歳の頃からそろばん教室に通い、型を極める部長の清家香穂は、日本珠算連盟の段位認定試験で読み上げ算の最上位10段、珠算は9段を持つ。昨年はコロナ禍で大会が中止となり活躍の場が少なかったが、今年は「第73回全九州高校ビジネス計算競技大会」の珠算競技の部に出場し、団体で4位、個人では種目別の読み上げ算で前大会に続き優勝した。清家は「昨年は目標がなくモチベーションが下がった。下級生が入部せず、部の存続が危ぶまれた中で、同級生2人で地道に練習して力を蓄えることができたことが報われた」と苦しかった胸中を明かす。
全九州高校ビジネス計算競技大会で連覇した清家香穂