大分東明高校バトントワリング部 伊東 心結(3年) file.917
カルチャー
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昨年、顧問の中村慎之介教諭の赴任により新たなスタートを切った別府翔青吹奏楽部。
この1年間は基本的な演奏技術の徹底と、その先にある表現の深化に取り組んできた。音を正確に届けるだけでなく、楽譜に込められた情景や感情を感じ取り、聴き手の心に届く音楽へと昇華させる。その積み重ねが、部の方向性を形作っている。
成果は着実に表れている。第49回全国高校総合文化祭(かがわ総文祭)では、全国でも限られた団体に贈られるグッドパレード賞を受賞。さらに、第51回大分県アンサンブルコンテストでは打楽器六重奏で金賞を獲得するなど、表現力と技術の両面で評価を得た。積み重ねてきた日々が、結果として結びついた瞬間であった。

活動の場は校内にとどまらない。地域での演奏機会も増え、別府市立図書館・こもれびパークの開館式典や大分七夕まつり、別府ラクテンチのクリスマスコンサートなど多くの場で披露した。観客の拍手や声援は、部員にとって自分たちの音楽が誰かに届いているという実感をもたらした。中村教諭は「別府という地域を愛し、地域の方々に愛される部でありたい」と語る。音楽を通じたつながりが、部の存在意義をより確かなものにしている。
今年は30年ぶりにマーチング衣装を新調する。統合前の別府商業から受け継いだ伝統ある衣装は、長年の使用により修繕が難しくなっていた。そこで立ち上がった寄付活動には、地元企業やOB、保護者など多くの支援が寄せられ、目標を上回る資金が集まった。歴史を象徴する赤のブレザーに白のパンツというスタイルはそのままに、新たな装いとして生まれ変わる。

マーチングリーダーの横田七海(3年)は、「地域の方々の支えがあって実現した衣装。感謝の気持ちを演奏で返したい」感謝の言葉を口にした。中村教諭も「この衣装には多くの思いが込められている。結果以上に大切なものを背負っている」と話す。
今年は7年ぶりに大分県マーチングコンテストへの出場も予定している。この春には新入生を迎え、新たな音楽を創り上げていく。
(塩月なつみ)
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