なでしこ鮫島らが来県 高まるメディカルチェックの必要性

2018/01/07
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 鮫島は「代表合宿で突然の月経痛で倒れ込んだ選手もいた。月に1度どうしようもない痛みがくる不安を解消したかった」と10年くらい前からLEPを服用している。LEPはドーピング違反でも体に悪いわけでもない。「体質に合う、合わないはあるが、副作用による悪影響は回避することはできる」(内野医師)。選手が月経に関する情報を把握し、大会に合わせて月経周期を調節するなど、医学的なアドバイスは選手のコンディショニングに貢献している。

 

 鮫島は月経が始まって数年間は何もなかったが、「突然痛みがきて、それからはかなり強烈な痛みに悩まされた」。サッカーの技術を向上させ、いい結果を出すためには食事やメンタル、環境などすべてが影響してくるが、「LEPのことも知識として頭に入れておいてもらえば安定したパフォーマンスが発揮できると思う」と話す。阪口も「LEPを使うことにより、月経痛の緩和だけでなく貧血を予防してパフォーマンスの低下を防ぐことにつながる。体のケアをするためにも知識は必要」と語る。アスリートとしての体を見詰め直すメディカルチェックの必要性は高まっている。

 

 

「LEP服用が安定したパフォーマンスにつながった」と語る鮫島

 

(柚野真也)

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