昨年は高さとパワーで勝負したが、今年はスピードとキレ、そして賢さで勝負する。正確なレシーブから伝統の「高速コンビバレー」につなぐが、相手のブロックやレシーブの配置を見極め、どのコースに打てば確実にポイントを取ることができるかをフルスピードで考える。速いパスと低いトスで時間を短縮し、相手が構える前に攻撃することを追求している。

　練習でも試合を想定し、「相手に合わせるのではなく、自分たちのバレーを貫けるように心掛けている。２月の県新人、九州新人の頃より自信を持ってプレーできているし、結果が出ているから楽しくバレーができている」（高橋）。全九州総合選手権での目標は優勝だが、試合内容も伴った勝利を目指す。今夏の全国高校総体での日本一に向けて、相原監督は「まずは目の前の試合に集中して、勝利をつかむ。その先に最高の結果が待っている。欲を出さず、自分たちの最高が毎試合出せるチームになれるように導きたい」と表情を引き締めた。

今年は伝統の「高速コンビバレー」を目指す

（柚野真也）