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県高校総体直前特集 サッカー男子⑤鶴崎工業 堅守速攻で番狂わせ起こす

県高校総体直前特集 サッカー男子⑤鶴崎工業 堅守速攻で番狂わせ起こす

サッカー男子注目校&注目選手紹介⑤鶴崎工業高校

 

昨年度実績

 

県高校新人大会 ベスト8

OFAリーグ1部 5位

全国高校選手権大会県予選 2回戦敗退

県高校総体 1回戦敗退

 

 「力のあるチームだと思う」と松田雄一監督の言葉は本心だ。選手の能力は高く、チームの規律は保たれ、戦い方も明確。なぜ勝てないのか、と問われれば「くじ運の悪さ」としか言いようがない。シードに入る力は十分にあるが、そこにたどり着くまでに必ず実力校と対戦し、惜敗する。今月8日に県総体の組み合わせが決まるが、“鶴工”がどのパートに入るか注目が集まる。

 

 2月の県新人大会では、準優勝した大分工業と対戦。打ち合いの末に敗れた反省を生かし、本来の堅守速攻に回帰した。大会後から守備の安定に重点を置き、チームをつくった。しかし、守備陣にけが人が続出し、県総体もボランチの今井玲音(3年)を最終ラインに下げる苦肉の策を強いられそうだ。

 

 1対1に強く、ボールをさばけ、試合を組み立てることのできる今井が一つポジションを下げることで、守備は安定するが攻撃の重心は下がる。これまで以上にセットプレーからの得点に頼らざるを得なくなる。攻撃力のある新1年生をボランチで試しており、フィットするまでには少し時間がかかりそうだが、守備強化を優先した。

 

 今井は「けが人が多くて厳しい状況ではあるが、3年生にとってはこれからの大会は全てが最後になる。今できることに最善を尽くすだけ」と迷いはない。相手の長所を消し、得点を与えず、ワンチャンスをものにする。番狂わせを巻き起こす存在となりそうだ。

 

県総体では堅守がポイントとなる

 

イチ押しプレーヤー

 

MF今井玲音(3年)

172cm、58kg、津久見第一中学校出身(前所属チームはカティオーラFC)

 

 定位置はボランチだが、チーム事情により最終ラインへ主戦場を移し、守備能力の高さを発揮している。相手の攻撃の芽をつぶすだけではなく、ボールを奪った後は、積極的に前方やサイドへ大きく展開する。ボランチの選手らしくリズムをつくるために少ないタッチで周囲の選手にボールを預けることもできる。最終ラインから試合を組み立て、状況次第ではFWへのロングフィードや近くの選手を1人飛ばして左右へ大きく展開するなど、鶴工の新たな攻撃のバリエーションとなっている。

 新チームになってからキャプテンとなり、「ピッチの監督」として松田監督の狙いを理解し、選手に的確に伝える役割を担う。自分の課題に対しては、毎日サッカーノートにまとめる。真摯にサッカーに取り組む姿勢が成長を加速させている。

 

 

県高校総体直前特集

サッカー男子 ①タレントぞろいの大分が優勝候補筆頭

       ②撃ち合い上等、大分工業が攻撃サッカー貫く

       ③気持ちを新たに再々出発した柳ケ浦

       ④大分上野丘 ラストピースは3年生の底力

       ⑥3学年の融合を図り、王座奪還を狙う大分西

       ⑦大分鶴崎 ダークホースになるために基本を追求

       ⑧目指すスタイルが明確、前評判の高い中津東

(柚野真也)

大会結果