バサジィ大分 つかんだ初勝利 走って守って決めた 【大分県】
フットサル
年男・年女インタビュー③ 尾関潤(バサジィ大分・フットサル)「試合に出場してこそ成長できる」
亥年生まれの県内で活躍する年男・年女アスリートに新年の抱負などを語ってもらった。第3回はバサジィ大分の尾関潤。名古屋オーシャンズサテライトから昨季加入して2シーズン目を迎えるゴレイロ(GK)は、勝負の年と位置付ける2019年を猛進する。
常にいい準備をして試合に備える
Q:大分で2シーズン目となりますが、名古屋オーシャンズサテライトから移籍した経緯を教えてください。
大分からオファーを頂きました。Fリーグのチームでプレーできるチャンスを与えてもらったのでうれしかったです。フットサルを取り巻く環境はいいと聞いていたので迷うことはなかったです。
Q:名古屋にはいつから在籍していたのですか?
中学3年の頃から6年在籍していました。それまでは岐阜のクラブチームでサッカーをしていたのですが、GKとしては背が低かった(身長172㌢)こともありコーチからフットサルを勧められました。それで名古屋オーシャンズのユースチームに練習参加して、入ることが決まりました。
Q:サッカーからフットサルに転向する時に抵抗はなかったのですか?
クラブチームでフットサルもしていたので抵抗はなかったです。ただ、本格的にフットサルを始めた時に難しさを感じました。フットサルではゴレイロが50パーセント試合を支配するといわれているので、技術だけでなくそこまでの存在感に達していなかった。実力不足を感じました。
Q:名古屋と大分で違いを感じたことは?
やはりFリーグでの立場というか、構図ですよね。名古屋は絶対王者なので待ち受けるという感じ。それ以外のチームは名古屋に挑むという感じです。絶対に負けられないという雰囲気があり、名古屋は2部練習も多かったし、練習量は他のチームより多かったと思います。あとは王者としてのプライド。勝者のメンタリティーというやつですかね。今年の大分は伊藤(雅範)監督になって、そのあたりを植え付けられている。「負けられない」気持ちが全面に出ていると思います。
Q:移籍1年目の昨季はリーグ最下位に終わりました。この結果をどのように受け止めたのですか?
チームがかみ合わなければ、簡単に順位は落ちるんだと感じました。ただ、チームが低迷していたから個人的にはチャンスをもらった。移籍1年目から試合に出るのは厳しいだろうと思っていたけど、20試合に出場できたのは大きな自信となりました。やはり選手は試合に出場してこそ成長できると感じました。
スローイングが持ち味の尾関潤
Q:尾関選手のストロングポイントは?
積極的な飛び出しとロングスローです。フットサルにおいてゴレイロのスローインは攻撃の起点になるし、アシストすることだってできる。だからこそスローインの練習は重点的にしています。
Q:今季ここまで出場機会に恵まれずにいます。
実力の世界だし、監督によって起用方法も変わる。もがいているという感じです。伊藤監督が求めているのは、攻撃の起点になることも大事だがシュートストップ。その精度を高めないといけないと感じています。監督には紅白戦や練習試合の時でも結果にこだわれ、失点しないことにこだわれと言われています。常に気を抜くなということです。
Q:ゴレイロは一つしかないポジション。フィールドプレーヤーに比べ出場チャンスが少ないですよね。
逆に言えばレギュラーを勝ち取れば、ずっと出場できるポジションだと思っています。メンバー発表で名前を呼ばれない時は悔しいけど、次の試合がすぐ来るので腐らずに、いつチャンスが来てもいいように準備はしています。
Q:今年は年男。24歳になります。
年齢のことはそこまで考えていない。今できることは何かを考えています。
Q:これまでの競技人生でターニングポイントは?
サッカーからフットサルに転向した時です。ためらいも未練もなかった。フットサルを知らなかったのは良かった。あんなに強いシュートが至近距離から飛んでくるとは思ってもいなかったので。
Q:では、フットサルの魅力とは?
攻守の切り替えが速く、得点チャンスが多いところ。ゴレイロとしても見せ場が多いので面白いです。
Q:今季のリーグ戦は終盤を迎えますが、目標は?
リーグ戦が終わっても全日本選手権があるのでタイトルを目指したい。個人的には試合に出ること。アピールしなければ来季はない。勝負の世界は実力が全て。毎年が勝負ですが、今年は特に自分に厳しく過ごさないといけないと思います。
Q:今、一番欲しいものは?
ゴレイロとしての能力(笑)。もらえるものではないので、そこはしっかり練習して積み上げたいです。
出場機会を求めアピールし続ける
年男・年女インタビュー
(柚野真也)