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県高校総体前特集 バスケットボール女子(1)大分 3年ぶりの頂点へ 全員で戦う「大分スタイル」の戦略 【大分県】

県高校総体前特集 バスケットボール女子(1)大分 3年ぶりの頂点へ 全員で戦う「大分スタイル」の戦略 【大分県】

 県高校総体の開幕が、いよいよ目前に迫ってきた。前哨戦となる南九州四県対抗バスケットボール選手権(南九対抗)県予選を制したのは大分。1月の県高校新人大会王者・明豊とともに、優勝争いの軸は固まりつつある。だが、その構図は決して盤石ではない。頂点を見据えるライバルたちも力を伸ばしている。
 本特集では、県総体を目前に控えた実力校の現在地に迫る。勢力図は固まりつつあるのか、それとも覆るのか。大分の頂点を巡る戦いは、すでに始まっている。第1回は3年ぶりの王座奪回に燃える大分。

【チームパラメーター】( )は昨年の数値
オフェンス 8(8)
ディフェンス 8(7)
リバウンド 7(6)
シュート 7(7)
スタミナ 8(8)
高さ 8(9)

 南九対抗の女子県予選決勝は圧巻の戦いぶりだった。大分は県高校新人大会覇者の明豊を相手に、前半を34―40と6点差のリードを許して折り返すと、第3クオーター(Q)で同点に追いつき、最終的に70―64で逆転勝ちした。中でも大分中学時代にエースで主将だった前田さくら(1年)が攻撃の起点となるなど、新戦力の充実ぶりがうかがえた。

強烈な存在感を発揮した前田

 中高一貫の指導が集大成を迎えた。ベンチ入りした1年生5人はジュニアウインターカップ第6回全国U15バスケットボール選手権(1月・東京都)に県代表として出場した大分中学出身者。1年から3年まで好選手がそろい、初めて迎えた大会が南九対抗県予選だった。ただ今大会は点取り屋のエース小村梓(3年)、キャプテンの桜井柑菜(同)、原口星菜(同)、安田結希(2年)という主力4人をけがで欠いた。その穴を1年生がカバーするという頼もしさだ。

 昨年11月の全国高校選手権大会(ウインターカップ)県予選、今年1月の県高校新人大会は共に決勝の明豊戦で、リードしながら第4Qで惜しくも逆転された。井場田卓監督は県高校総体に向けて体力強化と「ベンチ入りした全員で勝ちにいく」という新たなスタイルを実行した。15人のうち本調子ではない小村を除く14人全てが全試合に出場する総力戦で、見事にタイトルを獲得した。

タイトル奪還で歓喜の涙があふれた

 今年はディフェンスやリバウンドを強化した。得意の速攻から、3点シュートを狙える選手が多いのも特長だ。井場田監督は選手の個性を最大限に生かすため、「強みを出そう」と常々話している。「チームとしてディフェンスを頑張るのは当然のこと。弱点を修正するのではなく、強みをどれだけコート上で出せるか。それを組み合わせるのは指導者の役目」という信念からだ。

 県高校総体にはけが人が完全復帰する予定。ベンチ入りするためのチーム内競争が活性化し、さらなるレベルアップが期待できそうだ。桜井は「練習の強度をもっと上げ、試合を意識して取り組みたい。県高校総体は優勝する」と目を輝かせる。持ち味のハードなディフェンスからの速攻で、狙うは3年ぶり4回目の頂点だ。


(坂本陽子)

大会結果