
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
高校サッカー選手憧れの冬の選手権(全国高校選手権)に向けて、9月2日に県予選抽選会がある。
柳ケ浦、大分、大分南、大分工業などシード校が中心となりそうだが、充実した“ひと夏”を越すことでチーム力がガラリと変わることはよくある。
「第14回大分西部高校サッカーフェスティバル」に参加した大分西、日出総合、大分東明、大分鶴崎、大分上野丘、そして鶴崎工業の6校の夏の強化計画をチェックした。
赴任して2年目となる松田雄一監督。これまで何度も冬の選手権やインターハイなど数々の全国大会に出場した名将は「これまでのスタイルを引き継ぎながら改革する部分は断行する」と、選手に強者のメンタリティを植え付けている。
3年生26人、2年生20人、1年生24人と大所帯のチームの中心は、やはり3年生。この学年は県高校1年生大会でベスト4と結果を出し、滞在能力は高い。鶴崎工業35年ぶりの冬の選手権出場に向け、3年生は「歴史を変えるために走り勝つ」と意識は高く、徹底的に走り込んだ。
1月の県高校新人戦では大分高校に1−3で完敗したが、6月の県高校総体では大分高校に負けたものの0−1と追い詰めた。松田監督は「守備は安定してきた。得点力不足を解消して、どの試合でも2、3点取れるチームをつくる」と目指すチームの形は明確だ。
(1)フィジカル強化
暑さのなかでたくましく戦える体力を養う。厳しい練習を乗り越えることで仲間意識も芽生え、チームワークの熟成を図る。
(2)選手層の拡充
1年生のレベルは高く、OFAリーグではファーストチームだけでなく、セカンドチームも快進撃を続けている。手を抜けば試合に出られないほどチーム内の競争意識が高い。
(3)強化試合でレベルアップ
県外遠征により全国の強豪チームと練習試合を重ねている。最近はどのチームと対戦しても互角以上の戦いをし、自信を深めている。
今井玲音 MF
国体でも中心選手として活躍している。試合を読む力があり、相手への寄せが速く、ボールを奪う能力が高い。攻撃では2列目からの飛び出しでチャンスを作る。冬の選手権への思いは強く、「憧れの大会。まずは予選で勝つために、守備から中盤を支配し、攻撃につながるパスを出したい」と聖地でのプレーを思い描く。
富來柊真 MF
視野が広く、パスミスが少ない。得点できる中盤の選手として期待は大きい。本人は「ある程度思うようにプレーできているが物足りない。キックの精度、キープ力を上げたい」と高い目標を設定し、努力を惜しまない。「自分も含め得点力を上げて、何点でも取れるチームを目指したい」と松田監督のサッカーを体現するつもりだ。
(柚野真也)
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