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県高校総体 バスケットボール男子 守備でつかんだ2連覇 柳ケ浦の鉄壁ゾーンが勝負を決めた 【大分県】

県高校総体 バスケットボール男子 守備でつかんだ2連覇 柳ケ浦の鉄壁ゾーンが勝負を決めた 【大分県】

大分県高校総体 バスケットボール

6月2日 ダイハツ九州アリーナ

男子決勝リーグ

柳ケ浦58(23-15、13-15、9-12、13-6)48別府溝部学園

 

 バスケットボールの県高校総体、男子決勝リーグ最終戦は2勝同士で迎えた柳ケ浦と別府溝部学園の一戦となった。柳ケ浦は持ち味である鉄壁の守備を発揮し、58-48で勝利。2年連続6度目の優勝を飾った。

 

 今大会の柳ケ浦は、6試合全てで相手の得点を50点以下に封じ込める守備力の高さが際立った。別府溝部学園戦でも、相手エースに対し常にフレッシュな選手を投入してマークを徹底。攻撃では、207cmの長身を誇るザンビア出身の留学生ファデラ・ママドゥ(2年)がゴール下で確実に得点を重ねた。

 

 序盤から主導権を握った柳ケ浦だったが、第3クオーター(Q)で3差差まで詰められる苦しい展開を迎えた。そこで中村誠監督は守備の布陣を一変、マンツーマンから2-1-2のゾーンディフェンスに切り替えた。投入されたのは、守備に定評のある田場瑶大(3年)と機動力に優れる森田佑月(同)だ。

 「相手の留学生センターがファウル四つで、インサイドでの強気なアタックが減ると判断した。田場と森田をゾーンの上に置き、エースにはあえてボールを持たせた上で、常に1対2で囲む形をつくった。攻めにくかったはずだ」と中村監督は振り返る。

 

試合の流れを変えた田場瑶大

 

 この采配が功を奏し、第4Qは相手をわずか6点に抑える完璧な守備を見せた。田場は「得意のディフェンスからスティールして流れを変えたかった。自信を得た試合になったし、インターハイ(全国総体)も良い雰囲気で迎えられそう」と語る。

 森田も攻守で存在感を示した。要所で放った3本の3点シュートはいずれも試合の流れを引き寄せる価値ある一撃だった。「大会を通して調子は良かった。スピードには自信があるので、守備では足を動かし続けた。点差を詰められてもチームは冷静だった」と振り返る。

 

 インターハイでの目標はベスト8進出。中村監督は「ママドゥはマークされるのは避けられない。ゾーンで守ってくる相手も増えるだろうが、うちはゾーン攻めが得意。ただ、試合中で精度を高める余地はまだある」と現状を見つめる。攻撃面では、古閑蓮や久木原ケリー健志ら2年生の伸びしろに期待がかかる。

 守って勝つ。柳ケ浦のスタイルは、全国の舞台でも確かな存在感を放つはずだ。

 

2年連続6度目の優勝を飾った柳ケ浦

 

 

(柚野真也)

大会結果

2023年度