県スポーツ少年団駅伝交流大会 男子 豊後高田陸上クラブが連覇達成 【大分県】
陸上競技
大分東明高校 男女ともに過去最高の成績を狙う
3年連続で全国高等学校駅伝競走大会に男女揃って出場する大分東明が、順調な仕上がりを見せている。井上浩監督が「九州チャンピオンとしての自覚が出てきた」と話すように、男子は11月の九州大会を2年連続で制し、全国大会では「優勝を狙う」と選手が自然に目標を発するようになった。一方、女子も九州大会で過去最高の3位入賞し、着実に力をつけている。
男女ともに昨年の全国大会で京都の都大路を走り抜いた選手が半数以上で、さらに力のある1年生が加わったことで選手層が厚くなった。練習では高いレベルでのチーム内競争があり、底上げされている。大会まで2週間余りとなった今週は、最後の追い込みとして、短い距離でスピードを上げる練習に取り組んでいる。井上監督は「選手は疲れがたまっているが、来週から調整に入り、心身ともにピークの状態を大会に持っていく」と選手の体調管理に余念がない。
選手のコンディションを重視する井上監督
全国大会を迎えるにあたって男子は3年生の三代和弥が復帰したことが大きい。1年時の全国大会ではアンカーの大役を担ったが、その後はけがで離脱することが多く、力を発揮できずにいた。しかし、高校最後のチャンスに復調。「最後のピースが埋まりそうだ」と井上監督の信頼を取り戻した。1区は成長著しい1年生の遠入剛、2区から6区は昨年の全国大会出場メンバーが固め、最後の一枠に三代が入る可能性が高そうだ。キャプテンの木付琳(3年)は「誰が出ても最高の走りができるメンバーが揃っている。一丸となってタスキをつなぎたい」と自信を示した。
女子はエースのマータ・モカヤ(2年)を中心に有田菜々美、磯部涼美ら1年生が台頭している。昨年の全国大会は25位だったが、新チームとなってからは好調の男子に引っ張られ、一人ひとりが力をつけ結果を出している。宮城亜支亜(3年)は、「調子は上がっている。3年間の集大成としてチームを引っ張りたい」と本番が待ち遠しそうだ。
「周囲の期待は感じているが、選手はプレッシャーを感じずいつも通りの走りをしてほしい。あとはいかにベストのコンディションで選手を走らせてあげられるか。そこは自分の役割だし、役者は揃った」と井上監督。初優勝へ、手応えを感じている。
目指すは日本一
(柚野真也)