
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
日本一奪還のポイント
・熱量を持つ
・試合状況に応じた判断
・高速コンビバレーの復活
最高で金、最低でも金―。今年も東九州龍谷(東龍)は全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)で日本一を目指す。キャプテンの佐村真唯(3年)は「春の高校バレーに向けて気持ちが高まっている。チーム一丸となって東龍らしい全員バレーで勝ちたい」と、2年ぶりの頂点を高校バレーの集大成と位置づける。
絶対的なエースはいないが、佐村の他、折立湖雪や新改星南、新改栞南ら3年生は、1年生の時に日本一を経験しており、春の高校バレーの戦い方を知っている。「独特の緊張感があるが、自分たちのバレーを信じて、チームのために与えられた役割を発揮する。最高の熱量を持ったチームが勝つ」(佐村)。7度の優勝を誇る名門は、目の前の試合に集中して、一戦必勝で頂上まで駆け上がる覚悟だ。
東龍バレーで日本一になると語った佐村真唯
県予選を終えて、東京五輪の女子バレーボール日本代表のコーチだった相原昇監督が復帰したのは好材料。相原監督は初日の練習で、「本気で日本一を目指すなら、練習から一つ一つのプレーにこだわりなさい。ミスを笑って誤魔化すようなチームは勝てない」と一喝。これまでにない緊張感が体育館に走り、その日を境に選手の目の色が変わったという。
東龍バレーの代名詞である高速コンビバレーの復活を掲げ、守備の組織化とトランジションの速い攻撃を構築した。レシーブの構え方や腕の向き、ボールの落下点の予測など練習は細部まで丁寧に指導し、試合状況に応じた判断ができるように紅白戦で戦術を落とし込む。佐村は「すごい情熱を持って指導してくれる。ポイントごとに何が良くて、何が悪かったかを的確に説明してくれる。選手の持ち味を引き出してくれるという感じ」と、指導を受けて1カ月半の変化を感じている。
「春の高校バレーといえば東龍と言われるチームを、もう一度つくりたい」と相原監督。監督が代わり、先発メンバーの選考もゼロからのスタート。チーム内の競争意識が高まり、練習の熱量も高まる。目指すバレースタイルも明確になり、日本一に向けてチームの雰囲気は最高潮にある。
日本一奪還を目指す東九州龍谷
(柚野真也)
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