全国高校サッカー選手権県予選特集 冬の全国へ挑む注目選手とライバル(3) 【大分県】
サッカー
全国高校サッカー選手権大分県予選が、17日に幕を開ける。冬の全国舞台へ続く切符は、ただ一枚。その行方を左右するのは勝負どころで輝きを放つ選手たちだ。大会を前に注目選手をピックアップ。それぞれの武器や選手権に懸ける思いに迫るとともに、彼らが「気になる存在」として名前を挙げたライバルを紹介する。
DF矢野晃也(大分3年)
2008年9月9日生まれ、177cm、77kg、前所属チームは大分中学校

最後尾から試合を動かす矢野晃也の武器は、空中戦とフィジカルの強さ、そして左足から繰り出すロングキックだ。岡松克治監督も「一発で逆サイドまで届けられる」と評価。相手の背後へボールを送り込むことで守備陣を押し下げ、中盤にスペースを生み出す一蹴は、攻撃のスイッチにもなる。
夏休みは3日間で10試合をこなすなど、走り込みと実戦で鍛え抜いた。一方で失点の多さを課題に挙げ、「県予選は全試合無失点に抑えたい」と矢野。相手のボールをことごとくはね返し、奪えば左足で前線へ届ける。セットプレーでは高さを生かしてゴールも狙う。守って、つないで、仕留める。全国への道を後方から支える存在だ。
気になる選手
FW山下紫凰(鶴崎3年)
山下は小学生の頃から何度も対戦してきた相手です。スピードがあって決定力も高く、世代別日本代表にも選ばれている。だからこそ早く対戦して止めたいです。注目されている山下を抑えれば、次に注目されるのは自分だと思っています。県高校総体は鶴崎と対戦せずに優勝したので、今度は山下を倒し、鶴崎に勝って優勝したいです。
DF藤戸瑛太(大分鶴崎3年)
2008年6月30日生まれ、172cm、61kg、前所属チームはカティオーラFC(坂ノ市中学校出身)

右サイドを駆け上がるだけのサイドバックではない。藤戸瑛太の持ち味は高い技術と攻撃センス、そして外と内を自在に使い分けるポジショニングである。タッチライン際をオーバーラップして攻撃に厚みを加える一方、時には中盤のように内側へ入り、パスを受けて味方につなぎ、自ら前線へボールを供給する。
首藤謙二監督も「相手にとっては捕まえにくい」と評価する。前方の選手との連係がかみ合えば、右サイドから多くの好機を生み出せるはずだ。外を駆けるか、中へ潜るか。状況を見極めながら立ち位置を変え、後方から攻撃に変化を加える藤戸。その一歩が、大分鶴崎の攻撃を加速させる。
気になる選手
MF佐藤凛太朗(大分3年)
アイツとは中学時代に県トレセンで一緒になり、よく話をしていました。左サイドでプレーすると思うので、対戦すれば自分とマッチアップする相手です。それが実現するなら決勝の舞台。まずは佐藤の良さを抑え、攻守両面で負けたくない。目の前のライバルを圧倒して、最後は自分たちが優勝したいです。
DF内藤健心(柳ケ浦3年)
2009年3月17日生まれ、182cm、73kg、前所属チームは芦屋学園FC(瓦木中学校出身・兵庫県)

上手さではなく、戦う姿で仲間を動かす。内藤健心はセンターバックとボランチをこなすユーティリティー性に加え、ヘディングと対人の強さを武器とする柳ケ浦の中心選手だ。有門寿監督は「最後の大会が近づき、自覚がものすごく出てきた」と変化を認める。
能力の高い世代と言われながら、これまでタイトルは一つもない。最近の敗戦も「自分たちで崩れた」と受け止める。だからこそ日々の練習から強度と意識を高め、自ら率先して周囲を動かす覚悟だ。誰よりも体を張り、戦う姿勢を示す。高校最後の大会で泥臭さを結果につなげる。
気になる選手
大分高校の選手全員
僕にとってのライバルは大分高校の選手全員です。これまで何度も負けていて、昨年の全国選手権県予選でも敗れました。だからこそ、今度こそ勝ちたい。対戦すれば準決勝。ボールを持たれる時間が長くなっても焦れず、自分たちのペースを崩さずに戦いたいです。そして2―0で勝って、決勝へ進みます。
(柚野真也)
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